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★熱血!与良政談:妥協する勇気=与良正男
自民党の谷垣禎一総裁も悩んでいるのだと推察する。通常国会召集前日に開かれた党
大会。谷垣さんの口からは「今年こそ民主党政権を衆院解散・総選挙に追い込み、新し
い自民党政権を樹立したい」等々、威勢のいい言葉が次々と飛び出したが、「といっ
て、いたずらに国会審議を混乱させない」とも語ったからだ。
閣僚に対する問責決議を連発し、閣僚が辞めなければ国会審議に応じないといった強
硬路線が本当に国民に支持されるだろうか。何も動かない、何も決められない国会に対
する批判の矛先が自民党に向けられるのではないか。そんなためらいもあるのだろう。
私はその感覚は間違っていないと思う。でも、この国会で谷垣さんが、民主党といろ
いろ話し合い、予算案や他の法案を修正しながら成立を図る路線に転じる可能性はほと
んどないと思う。谷垣さんの党内基盤は決して強くない。少しでも妥協的なことを言え
ば、たちまち党内から「そんな弱気でどうする」と突き上げられるはずだ。それは谷垣
さんも避けたい。
(中略)
それにしても、国会がこれだけ機能不全に陥っているのに「与野党の激しい攻防」や
ら「政権の厳しい国会運営」やらを連呼する新聞・テレビの国会報道もワンパターンだ
なあ。私も長年そうしてきたから大きなことは言えないが、これも単に対決をあおって
いた方が楽だからではなかろうか。
仮に私が「ここは妥協して法案を通そう」とテレビで語れば、きっと「お前は政権を
助けるのか」と激しいおしかりを受けるだろう。だが、必要と思えば、そう言ってみる
勇気を私は持とうと考えている。(論説副委員長)
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