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子供への性犯罪、再犯者の過半数が「出所後1年未満」26人が所在不明
産経新聞 11月4日(木)10時26分配信
13歳未満の子供に対する強制わいせつや強姦などの暴力的性犯罪で服役した者について、
過去5年間で警察に出所情報が提供された740人のうち、105人が性犯罪で再び検挙され、その過半数が出所後1年未満だったことが4日、警察庁の調査で分かった。
また、再検挙者の4分の1に当たる26人が所在不明になっていたという。
警察庁が情報提供制度が始まった平成17年6月~今年5月の再検挙者を詳細に調査した。
今後、分析結果を精査し、法務省などと連携して再犯の防止に生かしたいとしている。
結果によると、再検挙者105人のうち暴力的性犯罪は63人、さらに子供を対象にしていたのは49人だった。
また、制度対象前の性犯罪の検挙暦は1回が24人で最多。
続いて3回18人、2回15人と再犯傾向が顕著に表れた。13、18回もそれぞれ1人おり、検挙暦なしは10人にとどまった。
出所時の年齢をみると、20代が22人(21%)、30代が44人(42%)と若年層が6割以上を占めた。
最年長は76歳だった。
出所時年齢が1歳高くなると、再検挙の可能性が3・6%低下するという。
さらに、再検挙者の7割の74人が満期出所者だった。
残りの仮釈放者も大半が保護観察が付く仮釈放期間終了後に再検挙されており、自由になると再犯を起こしやすい傾向が浮き彫りになっている。
また、再検挙までの期間は平均444・3日で、
1カ月以内8人▽1~2カ月4人▽2~3カ月10人▽3~6カ月12人▽6カ月~1年23人▽1~2年14人▽2~3年8人▽3年以上1人。
性犯罪の検挙暦が多いほど、再検挙までの日数が短くなる傾向もみられたという。