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★元小学校長が半生を自費出版 '11/1/24
福山市神辺町道上の元小学校長岡本廸子さん(76)が、随筆集「続 脱出の記」を自費出版した。
病弱だった少女が苦難を乗り越え、懸命に学び、働く女性として独り立ちする歩みを振り返っている。
朝鮮半島からの引き揚げ体験を２００５年にまとめた「脱出の記 一九四六」の続編。
忘れられないキムチの味、つらかったリウマチ治療と周囲の偏見、
両親の苦労と厳しかったしつけなどを情熱的な筆致でつづった。
「自分の食いぶちは自分で稼ぎたい」との強い思いから教員を志望。
39年間に11の小学校で教壇に立った。
退職後も持ち前の好奇心を生かし、油絵や生け花の趣味に打ち込む。
「人生の残り時間も少なくなった。覚えているうちに記録しておきたくて」と岡本さん。
この正月は元中学校教諭の夫博文さん(76)とベトナムで過ごした。
現在、40回以上の海外旅行の思い出も整理中だ。Ａ５判、１１７ページ。１４００円。
【写真説明】自らの歩みを振り返る随筆集を出した岡本さん。退職後に始めた油絵の前で
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