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「菅直人首相は、夏を乗り越えれば長期政権も夢ではないと考えているようだ」
第2次菅改造内閣が発足し、24日に召集される通常国会を控え、とある政府関係者からこんな話をうかがった。
このところの首相は自信満々だそうで、まさに「仮免許」の期間を終えて、
「さぁ、これからが本番」といった心境なのだろう。
4月には統一地方選があり、民主党の苦戦が予想されている。民主党が伸び悩めば、
昨年の参院選で惨敗しても居直った首相とはいえ、さすがに引責辞任を考えるのではないか、
と思いきや、首相周辺はまったく別の筋書きを考えていた。
「4月24日の統一選の後半戦と同時に、衆院愛知6区の補欠選挙が行われる。
愛知は民主党の牙城であり、内閣支持率が低くても勝てる。
統一選で負けても補選で議席を確保すれば、首相の責任論を吹き飛ばせる」
ついでに言い添えると、2月6日投開票の愛知県知事選と名古屋市長選は、
地域政党が「主役」なので、民主党系候補が敗れても「地域は地域の事情」(同)で、
中央の既成政党への余波は軽減できるとみている。
もちろん、言い尽くされてはいるが、「ねじれ国会」下での国会運営は思うに任せず、
予想だにしない閣僚の暴言・失言やら外交課題の浮上やらがあれば、それでなくても綱渡りなのに、
いやがうえにも厳しい政権運営を強いられるのは間違いない。
平成23年度予算案や関連法案、その他の重要法案の行方は、視界不良なのである。
衆院の再議決に必要な3分の2以上の議席は、今や与党でもなく野党でもなく、
党の存在意義を高めることに腐心している社民党との協力を前提にしても、ギリギリなのだから、深刻さはひとしおだ。
いつなんどき、退陣の憂き目にあうか、がけっぷちに立たされていることに変わりはないわけだ。
となれば、菅政権にとって、危惧(きぐ)されるべきは、首相の「見当違いな自尊心」が
政権運営の迷走に拍車をかけないのか、という一点に尽きる。自信満々はいいけれど、才気走って、
理詰めにして独りよがりな言動ばかりが目につくようになると、長期政権など「夢のまた夢」なのである。(抜粋)
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