11/01/23 15:06:08 0
>>9から続き
今、東アジアが調子が良いのは、資金が流入してバブルになっているからで、本当はヤバイ状況です。
環太平洋の国々は経済不況に陥った米国やEUに代わる輸出先を探しています。日本は世界第2位のGDPが
あり、GDPにおける輸出の比率は2割以下という内需大国です。その日本が内需を拡大して不況を脱し、名目
GDP3%程度の普通の経済成長をしたとすれば、環太平洋の国々は欧米で失った市場の代わりを日本に
求めることができるので、本当の環太平洋経済連携ができます。これなら、どの国も不幸になりません。
─あえてTPPを推進する狙いをあげれば、TPP事態は損だとしても今後FTAやEPAなど二国間貿易を進める
きっかけにしたいということなのでしょうか
それも無理筋ですね。自由貿易を進めている国として韓国をあげ、日本はFTAで韓国に遅れをとっていると
いう論調があります。しかしFTAは、一つ一つ戦略的に見ていくべきもので、数で勝ち負けを判断すべきでは
ありません。韓国はGDPの5割以上が輸出で得ており、自由貿易を進めなければ生きていけません。韓国人
はやる気があるとか、外を向いているとかいった精神論ではありません。しかし、自由貿易は格差を拡大する
ものであり、それが進んでしまったのが韓国なのです。
韓国がなぜ競争力があがったかのでしょうか。韓国はこの4年間で円に対するウォンの価値が約半分に
なっている。韓国の競争力が増したことはウォン安で十分説明できます。日本がTPPで関税を引き下げて
もらったとしても、韓国のウォンが10%下がれば同じ事ですし、逆にウォンが上がれば関税があっても十分
戦えます。
グローバル化の世界は関税じゃなく通貨だということがここでも言えます。なんで全部農業にツケをまわすん
だと言いたいです。とっちにしたって世界不況ですから海外でモノは売れませんよ。失業率が10%の米国で
何を売るんですか。
>>11以降に続きます