11/01/21 09:47:40 0
遡ること12年前の、開業してまだ数ヵ月の頃の出来事です。
電話で予約を入れてくださり、時間どおりにお越しいただいた女性に私は目を奪われました。
まだ駆け出しもいいところだった私は、逆に慎重になりました。
「もしかして、どこかの相談所からのスパイか!?」
「新手の保険の勧誘員か?」
「自分の容姿を武器に男性の財産を狙う美人詐欺師か!?」
“舐められてはいけない”と勝手にいきり立ちながらも、私は冷静を保ちつつ、内心ドキドキで会話を始めました。
「年齢はおいくつでいらっしゃいますか?」
「もうすぐ29歳です」
「ご職業は?」
「○○○ホテルのフロント業務をしています」
誰もが知っている大手のホテルです。ウソをついているとは思えません。行って確かめればわかる事ですから。
一通りの説明を済ませた後、私は誰もが聞きたいであろう質問をしました。
「あなたほど綺麗でスキルもある方が、なぜこちらにお越し頂いたのかわからないのが本音です。
だって、世の男性からは引く手あまたでしょう? 人に頼らずとも、男性が寄って来るでしょうに」
折角お越しいただいてそんな言い方もないな、と我ながら思ったのですが、つい聞いてしまいます。
「いえいえ、そんなことはありません。確かに私に好意を持ってくれた男性は何人かいました。
でも私はできれば年収1000万円以上の男性と結婚したいのです。
結婚後は今の仕事も辞め、ゆったりと家事・育児に専念したいと思います。
ただ、私の周りの男性は、同僚や幼なじみしかいません。
仕事のお客様はリッチな感じの人が多いのですが、まさかプライベートな関係になることなんてないですし。
こちらに登録すれば、そんな男性と会えるかと思いましてお邪魔したのです」
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