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民主党元国対委員長の樽床(たるとこ)伸二衆院議員(大阪12区)が代表を務める党支部をめぐる
迂回(うかい)献金疑惑で、大阪府の市民団体「寝屋川市民オンブズマン準備会」(中川正彦代表世話人)
は18日、樽床議員と、同議員側に巨額献金をしていた廃プラスチック関係の会社会長ら5人に対する
告発状を大阪地検特捜部に送付しました。
告発状によると、大証ヘラクレス上場の物流会社「ワールド・ロジ」(大阪市)の会長は2005年
8月14日、個人献金の上限額の2000万円を樽床議員が代表の「民主党大阪府第12区総支部」に献金。
会長所有のマンションを本店所在地にして設立され、会長の妻や親族が役員に就任するなどした関連会社
2社の名義でも同月5日、各750万円計1500万円を献金しています。
告発状は、05年8月に、会長が政治資金規正法の量的制限の規制枠を超えて樽床氏側に3500万円もの
巨額献金を行う必要があった背景事情についても説明しています。
それによると、容器包装リサイクル法にもとづく廃プラスチックの再製品化を目的として設立された
ワールド社の子会社「リサイクル・アンド・イコール」(寝屋川市)は04年、工場を建設し、試験操業を
おこなっていました。しかし、現実に操業するために必要な容器包装リサイクル協会による事業者登録が
05年度事業では認められず、当時、同社は登録許可を求めていました。
一方、イコール社と密接な関係で設立された北河内4市リサイクル施設組合は04年12月、環境省に
「整備計画」を提出し、国庫補助金の交付を申請していました。
こうしたなか、イコール社の工場と4市組合の施設建設予定地(当時)の周辺住民は、05年8月3日、
工場操業が地域の健康と環境を害するとして、大阪地裁に操業停止と施設建設差し止めの裁判を提訴しました。
(>>2-に続く)
▽しんぶん赤旗
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