11/01/19 22:29:11 0
大学生の就職内定率が最悪の状況というニュースを受けて、今後は非正規雇用でしか
働けないという悲観論が広まりつつある。
だが、そこにはマスコミのミスリードがあると人事コンサルタントの海老原嗣生氏は指摘する。
大学生の中には「今は就職氷河期で正規雇用が減って、若者は契約や派遣などの非正規でしか
働けなくなっているのではないか」と訴える人がいる。
これなどはマスコミのミスリードの最たるもので、騙されてはいけない。
大学新卒の就職市場は昔も今もほとんど変わっていない。
実は氷河期どころか、この20年で大学新卒の正社員就職数は2割以上増えている。
その一方で何が起きているのかというと、大学の激増と大学進学率の上昇である。
20年前の進学率は約2割ほどだったが、今は5割を超えた。
大学生数は1985年に185万人だったが、2009年には285万人と100万人も増えたのだ。
つまり、新卒採用のパイは微増しているが、それを奪い合う学生が激増したため内定率が下がり、
就職氷河期のように見えるだけ。女子の進学率の上昇や就職志望が増えたことも拍車をかけている。
しかし、現実には上位校の卒業生の内定率は90%以上で昔と変わっていない。
一方で、EランクやFランク(偏差値35以下)に属する大学卒の内定率は4割以下の学校も多く、全体を押し下げている。
2007年のような好景気でも、卒業生に占める就職者の割合は70%ほどで頭打ちしたのである。
酷な言い方かもしれないが、ほとんど無試験で入れる大学を出て、大企業でホワイトカラーの職に就くのは難しいということ。
逆に中堅以上の大学であれば、昔に比べてもそれほど変わっていない。
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