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もともとは情報発信者のプライバシー保護のために開発された匿名化ソフト。これが犯罪に
悪用されるケースがクローズアップされている。ソフトは、誰もが無料でダウンロードできる。
警視庁公安部外事3課が作成したとされる国際テロ捜査資料の流出事件でも使われた疑いが強い。
ただ規制強化は、情報統制にもつながりかねない。捜査現場では「匿名前提の捜査が
もはや常識」(捜査関係者)となっている。(西尾美穂子)
代表的な匿名化ソフトが「Tor(The onion router)」だ。
インターネットへの接続環境があれば誰もがダウンロードできる。タマネギをむくように
暗号を解いていかなければならないことから名付けられた。
TorはIPアドレスを特定されずに匿名性を保てるため、クラッカー(悪質な侵入者)対策や
ウイルス感染予防で米海軍が開発。その後、ユーザーが改良を重ねて広まった。
現在ではハイテク犯罪の捜査当局も匿名化ソフトを利用しているという。
このソフトを使えば、世界中のTorサーバーの中から無作為に抽出したサーバーを経由。
そのたびにIPアドレスを暗号化し、ウェブサイトなどに情報を伝達する。経由サーバーは
数カ所と少ないが、通過記録は通過直後に削除されるのも特徴だ。
Torサーバーからウェブサーバーに伝わる最終段階のみIPアドレスが暗号化されないが、
それ以前は暗号化されるため、最終サーバー以前を追跡してたどることは極めて困難だ。
国際テロ資料流出事件でも最後にルクセンブルクのレンタルサーバーを経由した可能性が
高いことは判明しているが、それ以前は解明されていない。
「匿名化ソフトを使われると、経由パターンは天文学的数字になる。追跡は不可能に
近い」と捜査関係者は頭を抱える。
*+*+ 産経ニュース 2011/01/18[08:01:03] +*+*
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