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【グローバルインタビュー】
BRICsの一角として、世界で押しも押されもせぬ存在に成長したブラジル。1月1日に行われた
ルセフ新大統領の就任式に日本政府特使として出席した麻生太郎元首相が、式典が行われた
現地ブラジリアで産経新聞のインタビューに応じた。若いころ、ブラジルに駐在した経験もある
麻生氏。持ち前の歯切れ良さで、「未来の大国」ブラジルの将来性を熱く語った。(聞き手 松尾理也)
--ルセフ新大統領の印象は
「彼女は以前から知っているが、行政官から政治家へ大きく変わりつつある、いってみれば化け
つつある。前と比べて人間味がでてきているね。女性指導者としては、イスラエルのゴルダ・メイヤー
、英国のマーガレット・サッチャーと並ぶ、歴史に残る存在にまで伸びる可能性があると思う」
--今回、実際に足を運んで感じたブラジルという国の「今」の印象は
「この国はついこないだまで、新興国の代表という感じで、大国に対して要求をやたら出すような国
だった。しかし今は間違いなく、世界の中で、G20の一員として、確固たる地位を占めている」
「リーマンショックをうけて、(当時の)ブッシュ米大統領から電話がかかってきたとき、初め彼は
『G8で会議をする』といってきたんだね。私はそのとき、『G8だけで会議をやっても意味がない』と
いって、さらに『日本と韓国と中国のGDP(国内総生産)を足したら、英仏独のGDPの合計より
大きいということを知っているか』と聞いたらノーというんだ。それで私は、アジアからは中国、
インド、韓国、オーストラリアなどを入れるべきだ、と。それから南米からはブラジルだ、それらの
国を入れないと、今回の事態には対応できませんよ、という話をした。すると、ブッシュ大統領が
『I got the picture(わかった)』という話になった」
「その後、ブラジルという国が大国としての意識を持ち始めた。いろんな予算措置も行って、
国際社会へどのような貢献を行うかというところまでずいぶんと気を配っている。そういう意味で、
ブラジルという国の将来性は高いと思うね」
つづく