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【国際】スーダンで「南部の分離独立」問う住民投票始まる…米国主導で中国に対抗、独立支持が過半数。7月にも新国家誕生か
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アフリカ・スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票が9日始まった。独立支持が過半数に達するのは確実な情勢で、
今年7月にもアフリカ大陸で54番目となる新国家が誕生する可能性が高まっている。独立宣言は08年のコソボ以来3年ぶり
となる。独立に現実味があるのは、米国が後ろ盾になり国際社会を主導している影響が大きい。米国には南部の石油資源
確保や、スーダンで経済的な存在感を増す中国に対抗する思惑もありそうだ。
「新たな権利を得た気持ちだ。子どもたちにもこの日を目に焼き付けてほしい」。南部自治政府のあるジュバの投票所で
飲食店員の女性、アブックさん(32)は2人の子どもを連れて語った。200万人が死亡したとされる南北内戦で父と兄を失った
アブックさんには分離独立は希望に映る。南部の投票所では9日、投票開始の午前8時前から長い列ができ、歌い踊りながら
投票を待つ住民の姿もあった。登録有権者は約390万人で投票は15日まで。1月末にも確定する選挙結果では、分離独立
が圧倒的に支持される見込みだ。
(中略)
米国が熱心に支援するのは、表向きは内戦の最終解決という人道目的がある。西部ダルフール紛争の解決も米国民の関心
は高い。しかし、本音の部分では、日量49万バレルにのぼる石油の利権確保があるとの見方がもっぱらだ。元々、米シェブロンが
油田を発見したのに内戦や制裁で開発に携われず、「既得権」を回復する意識も働く。
さらに米国を駆り立てるのは中国への対抗意識だ。油田を採掘しているのは中国などの企業だ。中国が石油利権を手に入れた
のは、ダルフール紛争に介入し続け、国際的孤立化が進む北部・中央政府の姿勢を黙認した見返りとされる。武器まで売却した
疑いも強い。
中国は08年にジュバに総領事館を開設。中心部の舗装道路建設や多くの建築を手がけて、南部でも存在感を高めている。
(以下略)