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グルーポンやツイッターを使う資格、それはリテラシー
増沢 隆太 RMロンドンパートナーズ(㈱RML慶文堂) 代表取締役/東京工業大学特任教授
自由を追求する、より良いサービスを追求するには、それにともなって義務があります。「安くて良い」は理論上
あり得ず、「訳あって安くしている」のが普通です。これは単なる消費活動だけでなく、情報の取得においても
共通します。
この年末年始、グルーポンででたらめなおせちを高額で売りつけた事件は大騒ぎとなりました。
「ネット販売」と呼ばれるようになっても、通信販売という昔ながらのビジネスである実態は変わりません。
この特徴は「見なきゃ(触らなきゃ)わからない」点です。通信販売で買った怪しげな商品にだまされた、と
いうのは昭和の経験者であれば誰もが味わうもの。しかし一方で「でも通販だし」というあきらめも同時に
学んでいた時代です。
この昭和の感覚である「あきらめ」こそ、実はネット社会で、ますますその重要性を増す「リテラシー」なの
です。この値段でこれはおかしい、安すぎる、何か売ってる人・作ってる人・薦めてる人が怪しい・・・こんな
ところにその匂いを嗅ぎつけ、その上で自己責任で判断する能力、これこそグルーポン事件のような被害に
合わないための重要な能力だと言えるでしょう。
グルーポンのメール登録はとっくにしてましたが、一度も買ったことはありませんでした。それは「怪しい」
と思ったからです。グルーポンにはCMに出てくる「97%OFF!」をはじめ、ほとんどのクーポンが50%、つまり
半額程度で提供とうたわれています。しかしよくよく読んでみると、インチキおせちの元値(定価)が2万円
だったように、そもそも定価がインチキくさいのでした。
またまたリテラシーです。(>>2に続く)
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