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民主党関係者もこう指摘する。
「菅政権は政権運営の作法を知らず、何をやりたいかのメッセージが発信できていない。
すると、国民は不安になり、内閣支持率が下がる。いったん下がると、党内が浮き足だって政権基盤が揺らぐ。
そして党内抗争の激化…といった負のスパイラルから抜け出せずにいる」
菅政権の求心力低下は、ひとえに首相自身が直面する課題に挑む「闘争本能」が
国民に感じられないことに起因するのではないか。
昨年12月で発足半年を迎えた菅内閣だが、消費税増税は参院選大敗で封印したまま。
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件など外交問題の失政、閣僚の相次ぐ失言も、
ケジメのないまま無責任ぶりを露呈している。
さらにタチが悪いのは、政権への国民の厳しい視線をかわすため、小沢元代表の国会招致を
クローズアップさせることで、政権浮揚の材料にしようとしている点だ。
そのうえ、小沢元代表を国会に引っ張り出す“汚れ役”を、岡田克也幹事長に丸投げ。
ようやく首相自ら小沢氏の説得を試みたものの、それまでは「最終的な段階で…」と、
逃げの一手を連発するだけだった。
要は、国民の反発を受けると持論を引っ込めてしまったり、都合の悪いことは第三者に丸投げしたりする
「逃走本能」丸出し-。これが菅政権の正体で、構造的な欠陥ともいえる。「仮免首相」の逃げ癖は、「病膏肓に入る」なのだ。
別の民主党関係者は菅政権について、東工大卒の首相や東大卒の岡田幹事長を引き合いに、
「高学歴が居並ぶ頭のよい人たちの頭の悪すぎる政権運営だ」と指摘した。言い得て妙だ。
年が明けて平成23年。菅政権には、参院で問責を受けた仙谷由人官房長官を含めた
内閣改造、小沢元代表の国会招致など「宿題」が待ち受けている。
対応を誤れば政権の“余命”は縮まるが、いずれにしても、逃走本能から闘争本能に切り替え、
根本的な病理を改善しない限り、菅政権に明日はない。
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