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底が見えない不況のなか、格安の住まいに若者たちは身を寄せている。
出身地、雇用形態、職業も様々な入居者たちが一つ屋根の下で、将来を夢見ている。
冷たい風が吹いたクリスマスの夜。ライブハウスで働きながらプロボクサーを目指している
村本真実さん(27)は「ゲストハウス」と呼ばれる大阪市西成区の宿泊施設の広間でくつろいでいた。
工場を改装した2階建ての建物には、2.5~7畳の部屋が20室ある。
炊事場やトイレ、シャワールームは共用。冷蔵庫、洗濯機が自由に使え、入居時の敷金や礼金、
家賃保証料はいらない。入居者の6割が日本人の若者で、残りはアジアや欧州から働きに来た人たちだ。
家賃は光熱水費込みで1.7万~4万円。天井が斜めの2.5畳の部屋で暮らす村本さんは
「初期費用もかからないし、家賃も安い。新しい出会いがあるかもしれない」とゲストハウスを選んだという。
「みんなの年齢も近く、仲良くやっています」
11月に失業し、職探しをしている三重県出身の男性(30)は「部屋を借りたくても初期費用が払えない。
ここがあって助かった」と言った。
運営するのは大阪市西区の不動産会社。大阪市内で13棟約210室を運営・管理している。
社長の男性(52)は「仕事を探したり、夢を追いかけたりする若者たちの足場になっているようで、うれしいです」と話していた。
24日夜、大阪市平野区の別のゲストハウスの食堂では、若い男女十数人がクリスマスパーティーで盛り上がっていた。
入居したばかりの松本英子さん(28)は北海道出身。沖縄県内のホテルで働き、職を求めて大阪に来た。
「仕事もないのに一人暮らしなんてできない。それに、ここなら寂しくないし……」。2段ベッドがある6畳間で、
数年前にオーストラリアで出会った契約社員の谷本茜さん(28)と暮らしている。
相部屋の家賃は1カ月で2万5千~2万8千円、光熱水費は毎月5千円。入居の際に保証金2万円が必要だ。
ゲストハウスは、外国人旅行者を安く泊める宿として首都圏から広まった。
東京には押し入れのスペースしかないような狭い物件もあった。
URLリンク(www.asahi.com)
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