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津署の幹部(50)が、合鍵を使って独身男子や女子署員の部屋を無断で開け、持ち物検査や点検などを
していたことが、三十一日までに分かった。
この幹部は「自宅訪問。親心として行った。親が子どもの部屋を見るのは当然。ほかにも行っている署があるのでは」と、
話している。
同幹部が、独身の男子や女子署員の宿舎を訪れ、不在の場合は合鍵を使って検査、点検したのは平成二十二年の
八月ごろ。本人に無断で持ち物検査などをしたため、女子署員間では特に不快感を呼んだ。特定の署員を狙い撃ち
したわけではないため、職務として実施した色合いが濃いが、容疑者でも令状がなければ家宅捜査ができないのに、
身内とはいえ、無断で部屋内に立ち入っては、人権思想は皆無に等しい。
この幹部は「若い人の所へは行った。自宅訪問。どうやっとるか見に行った。署員が独身でいるところやで、
見に行ってしかるべき。親なんだから」と答え、本人が不在の場合は無断で合鍵を使って部屋に入り、持ち物類を
検査したことへの反省の弁はなかった。
しかも、「ほかにも行っている署があるのでは」と、県警総ぐるみで独身署員の部屋を点検しているかのように、
話をはぐらかした。「ほかでもやっているなら、どのくらいの署がやっているのか」と聞くと、「おたくに言う必要はない」と
気色ばみ、取り付く島もなかった。
複数の県警OBは「問題のある署員の部屋ならともかく、しらみつぶしというのは感心しない。第一、そんなことを許す署長は、
どの署にもいないはずだ」「そんな話は聞いたことがない。人権の観点からもまずい」と、当惑気味だった。
同幹部は今年三月まで、消費者庁発足に伴って強化された県交通安全・消費生活室に二年間出向しており、
県警を背負う形で、オレオレ詐欺や暴力金融など消費者問題対策に当たったが、人権意識を欠いて消費者と同じ目線に
立てたかは疑問だ。
県警本部警務課や監察課は「調べて、報告する」とは言ったものの、放置したままで、本紙に回答することはなかった。
ソース
伊勢新聞 URLリンク(www.isenp.co.jp)