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仙谷長官の交代で調整、菅首相
2010.12.31 22:49
菅直人首相は31日、参院で問責決議を受け、野党が辞任を求めている仙谷由人官房長官を
1月に予定している内閣改造で交代させる方向で調整に入った。同日夜、都内で仙谷氏らと
会談し、こうした意向を伝えたものとみられる。1月下旬召集の通常国会に向け、小沢一郎
元代表の国会招致問題に打開の見通しがないため、野党側が審議入りの条件としている仙谷氏
の交代が必要と判断した。
党内からは小沢グループを中心に「国会審議を円滑に進めるためには小沢氏の政倫審出席
より仙谷氏の更迭が先だ」(中堅)との声が強まっている。菅グループからも仙谷氏の更迭を
求める声が出始めた。野党が過半数を占める参院の西岡武夫議長も12月28日に岡田克也
幹事長と会談した際、仙谷氏の交代を求めた。
首相は当初、小沢氏の国会招致を実現することで、「通常国会の障害」(岡田幹事長)を
取り除き、平成23年度予算案の早期成立を図る構えだった。小沢氏は、衆院政治倫理審査会
(政倫審)について、通常国会前でも出席する意向を示しているが、野党側が証人喚問を求める
など対立は続いており、首相側も、仙谷氏の更迭が避けられなくなった形だ。
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