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★存在感高める民主政調 族議員の復活近い?
民主党の政策調査会(政調)が政府の政策決定に影響力を行使し始めている。201
1年度予算案の編成では党内の意見をまとめて、政府に提言する形で存在感を発揮し
た。ただ、党の声が大きくなれば、政府への政策決定一元化の形骸化を招く。省庁や業
界団体の利益を代弁する族議員化が進む懸念も消えない。
玄葉光一郎政調会長(国家戦略担当相)は菅政権で復活した政調の半年間について
「きちっと機能させることができた。いいチームワークでスムーズな予算編成になっ
た」と強調する。
政調の復活は「脱小沢」路線の象徴だったのに、いまは党内抗争とは縁遠い組織。玄
葉氏は反小沢勢力に属するが、小沢一郎元代表に近い一川保夫参院政審会長や山口壮筆
頭副会長を重用。中間派の城島光力会長代理を調整役に充てた「挙党態勢」を敷く。
それが功を奏し、党内対立に発展した環太平洋連携協定(TPP)への参加問題で
は、政調幹部が賛成、反対派の間に入って軟着陸に成功。予算編成でも、十二月上旬に
早々と党内の利害調整を終えて政府に要望。政府と党が対立した揚げ句、小沢氏の「鶴
の一声」で決着した昨年の予算編成とは一変した。
小沢氏も側近議員に「よくやっている」とほめたという。ただ、政調の存在感が高ま
り、党側の意見が政府の方針を左右するようになれば、政策決定の一元化は有名無実化
しかねない。自民党時代のように族議員が暗躍する余地も生まれる。
実際、党税制改正プロジェクトチームの会合では、業界団体の意向が盛り込まれた紙
を棒読みする議員や、怒鳴り声を上げて主張を通そうとする議員の姿もあった。玄葉氏
は「族議員化が進む可能性もなくはない。改善できることがないか検証したい」と話
す。
■ソース(東京新聞)(後藤孝好)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)