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「超氷河期」といわれる厳しい就職状況の中、採用を断られ続け、自信を失ったり、うつ状態になる学生も
少ないという。栃木労働局が9月に設置した「宇都宮新卒応援ハローワーク」にも、こうした学生の相談が
相次いだため、10月末から臨床心理士を配置。専門家による心のケアに取り組んでいる。
同労働局が28日に発表した来春卒業予定の県内大学生の内定率(11月末現在)は、前年同期比2・6ポイント減の
45・3%。過去10年間で2番目に低い水準となった。高校生も同4・5ポイント増加したものの、77・2%と、依然として
厳しい状況が続いている。
栃木市、短大2年の女子学生(20)は「将来のことを考えると、不安で眠れなくなる」と表情を曇らせる。
金融や情報関連企業など県内外約40社を受けたが、すべて不採用だった。
書類審査で落とされ、面接にすらたどり着けないことも多い。「自分の存在を、何度も否定されるような感じ」。
9月ごろからやる気が起きなくなり、就職活動を中断しているという。
宇都宮市駅前通り1丁目の「宇都宮新卒応援ハローワーク」には9月末の開設から11月末までの約2カ月間に、
506人が訪れた。その中で「精神的に疲れた」「意欲がわかない」といった相談も目立ち始めたため、メンタル面の
相談に応じる専用ブースを設けることになった。
村澤和多里作新学院大人間文化学部准教授ら2人の臨床心理士が週2回、対応している。村澤さんは
「自己責任という言葉が広がる中で、就職先が決まらないのは自分のせいだと責め、うつ状態になってしまう
学生が少なくない。孤立すると悪循環に陥ってしまうので、不安や悩みがあれば気軽に訪ねてほしい」と呼び掛ける。
相談は予約制。1人あたり50分程度、対応する。継続して相談を希望する学生には、同じ臨床心理士が担当し、
きめ細かく支援する。
ソース
下野新聞 URLリンク(www.shimotsuke.co.jp)