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国産測位衛星「みちびき」を使い、走行中の車の位置を誤差3センチメートル以内と、民生用
としては世界最高精度で測定することに国内のグループが成功した。
米国の全地球測位システム(GPS)と併用して実現した。政府は24時間使えるシステムに
必要な2基目以降の衛星打ち上げにも前向き。今回の成功で、国産衛星を主体とした日本版
GPS計画へ一歩前進した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)、三菱電機などが三菱の鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)で
みちびきの性能を確認する公開実験をした。みちびきは今年9月に打ち上げた。
日本とオーストラリアの上空を8の字を描くように周回しており、準天頂衛星と呼ばれる。
実験では時速20キロメートルで移動する車に従来のGPS信号を受信できる端末を搭載、
みちびきの信号で補正した。移動の軌跡を3センチメートルの高い精度で追えることを確認
した。時速80キロメートルでも同等の精度が出るといい、次世代カーナビゲーションシステム
に役立ちそうだ。
従来のGPSだけの場合、精度は10メートルどまり。今回、精度を一気に約300倍高めた。
無人農機で最適な場所に種まきしたり、木を傷つけずに収穫したりできるようになる。
建設機械で資材を正しい位置に置く用途なども想定している。実験は観光案内や子どもの
見守りシステムなども含め約75件を予定している。
ただ、みちびき1基だけでは8時間しか日本上空をカバーできず24時間の運用には最低で
もあと2基の打ち上げが必要。米国のGPSに依存せず同等の精度を常時可能にするには、
あと6基打ち上げなければならない。 (>>2-5に続く)
※世界の測位衛星と精度(計画含む)
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