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(608のつづき)
民主党の推薦を受けて出馬することにした多摩地区のある現職市議は、
「支持者から『なぜ民主党なのか』と言われる」と困惑する。
閣僚の失言や小沢氏の政治とカネの問題などについて責められるといい、
「ここまで批判されるとは予想していなかった」と話す。
東大和市では、市長選に独自候補を擁立できずにいる。地元総支部関係者によると、
党への逆風も影響しているといい、同市の現職市議・大后治雄氏(42)は
「我々が応援することで足を引っ張ってしまう懸念もある」と苦しい胸の内を吐露する。
民主党は、政権交代は成し遂げたものの、地方議会では依然として少数勢力にとどまる。
国政選挙などに向けた“足腰強化”のため、来春の統一選での躍進は重要課題だ。
多摩地区の民主党総支部関係者によると、「都連からは、各議会で定数の25%を民主党議員で
占められるようにと指示されている」という。
民主党への追い風が吹いた昨年の都議選で初当選した多摩地区の現職都議は、当時と比較してこう語った。
「昨年は政権交代に向けた期待感があった。今は有権者のあきらめを感じる。正直、選挙が昨年でよかった」
(2010年12月28日07時45分 読売新聞)
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