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来春の統一地方選の首都決戦を占う西東京市議選が二十六日に投開票される。
同じく統一選の試金石とされた千葉県松戸市議選と茨城県議選では、民主党が連敗した。
沖縄の普天間問題や閣僚の失言、党内不和などが影響し、内閣支持率が落ち込む中で迎える
「首都前哨戦」で、民主は踏みとどまることができるだろうか。
西東京市議選には主要政党が顔をそろえ、二十八の定数に計三十四人が立候補。
民主は現職五人に加え新人二人を擁立した。現職の男性候補は「国政は国政、
地方は地方。地域でやってきたことを訴えるしかない」と強調するが、
駅頭演説で党批判の罵声を浴びたこともあり、逆風を肌身で感じている。
同市は中選挙区制の時代には菅直人首相の選挙区でもあった。
告示日の十九日には、菅首相の妻伸子さんや、民主都議から転身した
坂口光治市長らが応援演説に立った。議席増を目指すが、別の現職候補は
「候補者の半分が当選できるかどうかの厳しさと覚悟している」と悲痛な表情。
応援に駆けつけた他県の市議は「なぜ党は新人を二人も公認したのか」と首をかしげる。
自民党は推薦二人を含め九人を擁立し、第一党を狙う。だが現職の男性候補は
「民主に逆風というが、自民に追い風でもないなあ」とぼやく。
「地方と国政は違うと市民も分かっている。逆に身内九人の争いになるかも」と楽観視はしていない。
選挙戦終盤に向けて民主は蓮舫行政刷新相、自民は石原伸晃幹事長と「党の顔」を
応援弁士に投入する予定で、総力戦の構えだ。公明は六人、共産は四人を擁立し、
それぞれ現有議席維持に全力を挙げる。社民は一人、生活者ネットは二人が立候補している。
今夏の参院選の余勢を駆って、みんなの党は現職一人に新人二人を加え、三人を立てた。
渡辺喜美代表は告示日の応援演説などで「政権はでたらめの限りを尽くしている」と
菅政権批判を展開している。 (高橋知子)
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