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2010年12月20日、尖閣諸島の領有権は中国にあることを示す「鉄の証拠」だとされている
文献が北京で競売にかけられ、1325万元(約1億6000万円)で落札された。21日付で新京報
が伝えた。
その「鉄の証拠」とは、清代の作家、沈復(シェン・フー)の自伝小説「浮生六記」の第5記
「海国記」。「浮生六記」は中国の有名な古典小説「紅楼夢」と並ぶ傑作とされ、「小紅楼夢」
とも呼ばれている。その内容は沈復が琉球(沖縄)への使節団に同行した際の記録で、
そこには「姑米山(久米島の中国語名)を過ぎて琉球領に入った」との記載があること
から、久米島より中国寄りにある尖閣諸島は当時中国領であったことを示す「鉄の証拠」
だと中国側は主張している。
「海国記」は長らく行方知れずとなっていたが、2005年秋に山西省の収集家が南京の
骨董市場で清代の作家、銭泳(チエン・ヨン)の手稿「記事珠」を発見。鑑定の結果、
内容の一部が第5記「海国記」をそのまま書き写したものであることが判明した。
記事によれば、銭泳が「記事珠」を書いたのは1823年で、日本が尖閣諸島を発見
した年より61年も早い。
競売は外国人の参加が不可とされていた。落札した人の名前は明らかにされて
いない。(翻訳・編集/NN)
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