10/12/21 10:20:36 0
この発言についてネットではバッシングの嵐になり、
「火の鳥だって今出版したら傑作だと認められる前に発禁にするくせに。ばかじゃねーの」
「傑作も規制も誰が決めるかだって?そんなもんお前らに決まってるだろうが?」
「表現の萎縮、表現の規制につながる、そう言ってるのに副知事が問題を一切理解してないな」
といった書き込みがネットの掲示板やブログに大量に出た。
「傑作かどうかは市民が決めるもの」
この改正案に反対する人は多く、石原慎太郎都知事や猪瀬氏に対する反感も根強いものになっている。
しかし、二人はそうした人達の感情を逆撫でするような発言を繰り返している。例えば、猪瀬氏は10年12月7日、
「マンガの関係が好きな人のなかには人生が行き止まりと感じている人が多いという印象を受けます。
生きている女を口説きなさない」などとツイッターで呟いた。
こうした問題に詳しい紀藤正樹弁護士は今回の「傑作は条例に関係ない」発言について危惧している、という。
「今回の条例改正で、強姦や児童への淫行表現が不健全な図書指定の対象になったが、近親相姦は一応、
自主規制の対象だ。ただし自主規制は出版社側の問題であり、創意工夫によっていくらでも傑作を生み出せる、
との意見が出てもおかしくはないが、権力側が自主規制を指示するかは別の次元の問題だろう。
過去の傑作や名作を見る限り、権力や権威は傑作を見抜けない。文化というのは結果論に近く、
傑作は市民が決めるもの。例えば、聖書やギリシャ神話、シェークスピアの傑作の中には近親相姦が出てくる。
自主規制が始まれば、そうした過去の傑作や著名人が書いた作品は許されるが、
新しい才能が世に出る機会が失われる可能性が大きい」(終)