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2010年12月19日、尖閣諸島の領有権は中国にあることを示す「鉄の証拠」だとされている文献が、
北京で競売にかけられることになった。チャイナデイリー(電子版)が伝えた。
その文献とは、清代の作家、沈復(シェン・フー)の自伝小説「浮生六記」の第5記「海国記」。
「浮生六記」は中国の有名な古典小説「紅楼夢」と並ぶ傑作とされ、「小紅楼夢」とも呼ばれて
いる。その最後の2巻である第5記と第6記は長らく行方知れずとなっていたが、2005年秋に
山西省の収集家、彭令(ポン・リン)氏が南京の骨董市場で清代の作家、銭泳(チエン・ヨン)の
手稿「記事珠」を発見。鑑定の結果、内容の一部が第5記「海国記」をそのまま書き写したもの
であることが判明した。
その内容は沈復が琉球(沖縄)への使節団に同行した際の記録で、そこには当時尖閣諸島が
中国領であったことがはっきりと書かれているという。中国ではこの「鉄の証拠」を小中学校の
教科書に載せるよう求める声も高まっている。
「海国記」は12月20日に北京で開かれる慈善オークションに出品され、収益の大半は中国貧困
救済開発協会に寄贈される。「海国記」は中国の領土主権に関する記載があるという理由で、
外国人のオークションへの参加は認められていないという。(翻訳・編集/NN)
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