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★路上から、悲哀とユーモア、300句 ホームレス川柳の本発行
「仕事した/給料貰(もら)った/ああ夢か」。路上生活を送る人たちがつくった川柳が
1冊の文庫本になった。食事や寝床の確保など厳しい暮らしぶりをユーモアでくるみ、
路上にいるからこそ感じられる季節の移り変わりや、人のぬくもりを表現。くすりと笑いを
誘う作品がそろった。
本のタイトルは「路上のうた」。6人の路上生活者や路上生活経験者がつくった300句を
収録している。自立を支援する雑誌「ビッグイシュー」の出版元、ビッグイシュー日本が
8000冊発行。路上生活を経験するなどした、東京や愛知など14都道府県のビッグイシュー
販売員計約150人が1冊700円で売り、うち350円が販売員の収入になる。
川柳づくりの中心となったのは、福岡市の菊池広(雅号・髭戸太(ひげとふとし))さ
(52)。3年前にビッグイシューの販売を始めたころ、他の販売員が雑誌に自作の詩をはさ
んでいるのを見て「自分も何かつくりたい」と思い立った。仲間にも呼びかけ、輪が広がった。
「本を読んでホームレスの現状を知ってもらいながら、くすっと笑ってほしい」。菊池さんはそう思いを語った。
野良猫が 俺より先に 飼猫に
見てしまう 故郷行きの 高速バス
さくら散る 脱ホームレス 砕け散る
甲子園 故郷の代表 気にかかる
鯉のぼり ひらきにしても 食べれない
良き仲間 「三感四恩」 助け合い
酔っ払い 我と添い寝の 駅の床
吹きだしの カレーは今日も 星三つ
空腹で 何もないけど 友が居て
名も知らぬ 話し相手に あだ名付け
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
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