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日銀が17日発表した2010年7~9月期の資金循環統計(速報)で、民間企業の手元資金である「現金・預金」が
9月末時点で、前年同期比5・0%増の205兆9722億円となり、過去最高に達したことが分かった。
円高や先行き不安を背景に、企業が設備投資や雇用の拡大に慎重となり、お金の使い途がなく、手元に置いておき、
積み上がった。日銀は、「包括緩和」で市場に大量の資金を供給しているが、お金の流れは停滞しており、
効果を発揮できていない実態を浮き彫りにした格好だ。
現預金に保有株式なども含めた民間企業の金融資産残高も1・7%増の776兆9683億円に増えた。
これに対し、金融負債残高は3・3%減の995兆5788億円となり、企業が資金を投資に回さず、借り入れの
返済に充てていることを示した。
業績回復を受けて積み上がった企業の手元資金をめぐっては、「有効活用されていない」(アナリスト)との
指摘が出ている。来年度税制改正の中でも、法人実効税率の5%引き下げの財源として、
課税対象に浮上した経緯がある。
一方、国と地方の債務残高は、6・6%増の1041兆5319億円となり、過去最高を更新した。
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