10/12/16 14:41:47 0
・漫画「クレヨンしんちゃん」の主人公、野原しんのすけが近年、おしりをあまり見せなくなっている。
アニメ化された当初、しんちゃんの言動は社会現象になる一方、低俗番組扱いもされた。青年
漫画誌の連載のためか大人受けする皮肉やきわどい性表現も見られ、親をばかにするような
セリフが子に悪影響だとして、保護者団体からやり玉にあげられた。
その騒動をパロディーにもしていた作者の臼井儀人さんは昨年、事故で亡くなった。生前に
作風を変えたのはさまざまな理由があってだろう。
作品は作者の手を離れて世に出た瞬間から作者だけのものではなくなる。読者や視聴者との対話、
あうんの呼吸で作品は洗練もされうるし、受け入れられもする。
その過程に行政が入り込む余地はない。創作物に規制を施そうにも明快な客観基準を見いだせ
ないからだ。親を敬えというのは道徳的善。性的なものへの寛容も嫌悪も十人十色。近代国家に
おいて法と道徳の分離は必要条件、権力が表現行為に不当介入しないことが十分条件だ。
事の重さを東京都議会は自覚すべきだった。この1年、物議を醸し続けた都青少年健全育成
条例の改正案がきのう可決、成立した。いわゆる有害図書の指定制度が十分機能しているにも
かかわらず、漫画やアニメ、ゲームの過激な性描写への規制を広げる。
18歳未満のキャラクターを示す「非実在青少年」という不可思議な文言は削除されたが、
規制対象がよりあいまいになった。作家や出版社への萎縮効果は絶大であろう。
(>>2-10につづく)
URLリンク(www.ehime-np.co.jp)