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給食費未納4145万円…岩手
最悪は滝沢村の未納率3・4% 50万円滞納家庭も
岩手県内の公立小中学校で昨年度、給食費の未納率(給食費総額に占める未納額の割合)が0・8%で、
文部科学省が1日に発表した調査結果の全国平均(未納率=0・6%)を上回っていたことがわかった。
未納総額は4145万円だった。児童・生徒の総数に占める未納者の割合も1・5%で、
全国平均の1・2%を上回った。県教委は「保護者の経済的な問題があるが、
支払い能力があるのに滞納する人も増えているのでは」とみている。
県教委によると、昨年度、県内公立小中学校の給食費総額は約50億1300万円だった。
市町村別で未納率が最も高かったのは滝沢村の3・4%で、08年度から0・2ポイント悪化していた。
「数人分で4万~50万円を未納している家庭もある」(村担当者)という。
同村の場合、納付期限が過ぎたら、保護者に村長名で督促状を出し、それでも支払われない場合は、
給食センター職員が電話や家庭訪問で督促している。
最終的には、盛岡簡裁に支払い督促を申し立てるが、昨年度はこの方法を使っていないという。
担当者は「何らかの法的手段を考えなければいけない時期に来ている」と頭を抱える。
一方、盛岡市は0・4%、北上市は0・3%で、大きな市は全国平均よりも健闘している。
北上市の場合、08年度の未納率は0・8%だったが、昨年度は半分以下の0・3%まで改善した。
給食センター職員が行っていた督促を、教職員や保護者が担当するようになったのが効果を上げているという。
実際、北上市内に三つある給食センターのうち、未納率が高かったセンターだけが、職員による督促だった。
昨年度から教職員らに任せたところ、このセンター管内の未納率も1・2%から0・1%に大幅に改善された。
盛岡市も学校関係者が督促している。
県教委も「今後、各市町村に対して、改善事例を積極的に取り入れるように指導したい」としている。
(2010年12月10日 読売新聞)
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