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シンガポールの華字紙「聨合早報」によると、中国の民間団体はこのほど、ノーベル賞の
授賞式前日となる9日に「孔子平和賞」を台湾の連戦・元副総統(写真)に授与することを明ら
かにした。一方、海外メディアは連元副総統による同賞受賞を伝えたが、中国の官製メディア
は伝えていない。
孔子平和賞委員会の譚長流主席は、連戦・元副総統による同賞の受賞理由を「台湾と中国
の架け橋として貢献した」としている。同賞には、連元副総統のほか、パレスチナのアッバス議長
や、南アフリカのマンデラ元大統領、米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏、パンチェン・ラマ11世、
中国の詩人、チアオ達摩氏ら6人がノミネートされていた。連元副総統は同賞受賞により、
賞金10万元(約130万円)を受け取ることになる。(チアオは、「ごんべん」に「焦」)
連戦元副総統の関係者らは、同賞の受賞をメディアを通じて知ったといい、「詳しい事情を
聞かされていない」としてコメントを控えた。
一方、同委員会の譚主席は、孔子平和賞委員会について、「公的機関ではないが、文化賞
などを管理する中国文化部と密接な関係にある」と説明したが、同委員会がいつ発足し、審査員
をどのように選出したかなどの詳細は明らかにしなかった。
英ロイターによると、「孔子平和賞」を主催する機関から届いた声明文には、同賞が「2010年
ノーベル平和賞に対する平和的な反応で、中国人の平和への考えを明らかにする目的」によっ
て設立されたと記されており、同賞の授賞式の招待状は、中国文化部から発行されたものだという。
聨合早報は「孔子平和賞」問題について、「米AP通信、仏AFP通信、英ロイターの3大国際
通信社はいずれも、連戦氏の同賞授賞を報じた。しかし、中国政府からの公式な発表はなく、
中国の官製メディアもこれらを報じていない」と指摘した。
続く