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石原慎太郎東京都知事が開会中の都議会に漫画やアニメの性的表現を規制する「青少年健全育成条例」一部改定案を提出しています。
すでに現行条例で図書規制がされているのに、新たに、刑罰法規に抵触する性行為、婚姻が禁止されている近親者間の性行為を
「不当に賛美し又は誇張するように」描写・表現したと都が判断すれば規制対象とされることから、出版・創作活動を萎縮させます。
インターネットや携帯電話の利用について家庭教育に行政が過度に介入する道を開きます。「子どもを守る」と称して、
都の強権的な規制・介入を強める、無謀な改定案です。
いっそう広がる反対の声
同様の条例改定案は、今年2月の都議会に唐突に提出され、6月の議会で日本共産党、
民主党、生活者ネットなどの反対で否決された経緯があります。
著名な漫画作家や出版倫理協議会、日本ペンクラブ、日本弁護士連合会など広範な団体と多くの漫画読者、
若者たちが反対の声をあげ、都政を動かしたものです。
今回提案の改定案は、石原知事自身が「実質的に前と同じ」と認めるもので、それをまたぞろ議会に持ち出すこと自体が
「都民および関係者、都議会に対する挑戦」(日本共産党都議団)といわざるをえません。
しかも、今回の改定案は、規制の対象となる登場人物を「非実在青少年」から全年齢に拡大したうえ、
創作物が描く性愛のあり方を法規で判定するなど、前回の案以上に規制対象を恣意(しい)的に拡大しかねない、
重大な問題をはらんでいます。
ソース しんぶん赤旗
URLリンク(www.jcp.or.jp)
(続)