10/12/08 19:22:06 0
この2人をそこまで過激な発言に駆り立てるものは何か。それは日本という国を
愛する日本人としての焦りであり「日本の危機が迫っているから」だ。
中国語には「憤青」という言葉がある。「怒れる若者」という意味だ。
インターネット時代になった今、意味は微妙に変わり、過激なことばかり言う人間
(ネットでは発言者の年齢がわかりにくいため)を指すようになった。
大前研一氏と柳井正氏の対談集『この国を出よ』を読み、特に柳井氏の発言に対し、
真っ先に浮かんだのがこの「憤青」という言葉だった。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのファーストリテイリングの会長兼社長を務める
柳井氏である。成功企業のトップとなると、たいていは自らの地位や影響力を考えて、
厳しい意見を言う場合も、上手に言葉を選んで婉曲に表現しがちだ。
しかし、柳井氏は違う。ストレートなうえ、言葉遣いも過激だ。たとえば、「ただ沈没を待つだけの難破船」
「自分の殻に閉じこもり、変化する環境への対応を放棄してしまった」といった表現で今の日本を語る。
日本国民を「自分に不都合な情報には耳をふさぎ、戦後日本が世界に躍り出て急成長した
過去の栄光を飽きることなくリプレイして自己満足し、それがこれからも続いていくと勝手に思い込んでいる
滑稽な国民」と一刀両断して、「驚くほど能天気」と容赦ない批判を浴びせる。
対談の相手である大前氏も負けてはいない。日本企業を「口を開けて餌を待っている池の鯉」と切り捨てる。
政治家は「有権者受けするパフォーマンスにばかり神経を使い、(政策に対する)
肝心の勉強はお留守」と罵倒する。マスコミもその罵声から逃げられない。「洞察力に富んだ分析や批判を交え」、
国の将来にかかわる「政策」について語るマスコミは「皆無」だ、と。
この2人をそこまで過激な発言に駆り立てるものは何か。それは日本という国を愛する日本人としての焦りであり
「日本の危機が迫っているから」だ。
URLリンク(president.jp.reuters.com)
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