10/12/08 09:45:51 0
「なんで、一段一段なんだろう」とは、バンクーバー五輪で四位となり、メダルに届かなかった
スキー・モーグルの上村愛子選手が語った言葉である
▼五輪ごとに一位ずつしか順位が上がらない切なさを、そう表現した。先日決まった
今年の流行語大賞の候補にもなっていたけれど、きょうで政権発足ちょうど
半年を迎えた菅首相の場合は、こうか。「なんで、一難一難なんだろう」
▼実際、一難の後に<去ってまた>がなく、いきなり一難、さらに一難と積み重なっている印象。
主たる責任は党のほかのお偉方にあり、菅さんのせいだとは言えない難題も確かにある。
が、それも込み、「居抜き」で引き受けた宰相なのだから、言い訳はできない
▼安全運転のつもりだったのかもしれないが、自転車だって、あまりゆっくりこいでは倒れる。
なかなか腹をくくった決断や指導力を見せてくれない首相を、世論は早くも見切り始めている。
「まだ半年」でなく「もう半年」と見られていることは、危険水域に入った内閣支持率が示す通りだ
▼それにしても、ほぼ一年交代の首相が四代も続き「なんで、一年一年なんだろう」と嘆いてから、
まだいくらもたっていない。なのに、もうこの時期にまたぞろ短命政権を心配せねばならないとは…
▼竹下元首相がのこした言葉が今は、妙にまぶしい。「歌手一年、総理二年の使い捨て」
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