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半世紀以上にわたって電車内のフックに掛けられた上着のポケットから財布を抜き取る
「ブランコすり」を得意とし、常習累犯窃盗罪に問われた韓国籍の無職金寿一被告(82)が6日、
東京地裁(山口裕之裁判官)の初公判で起訴内容を認め
「もうできません。全然駄目ですわ。(体が)きついですわ」と述べた。
被告はこれまで計11回服役。プロ野球阪神タイガースの下柳剛投手も被害に
遭ったことがあり、捜査員から「金さん」と呼ばれるほど伝説化していた。
検察側が「職業的な犯行で盗癖は根深く、再犯は必至」と懲役6年を求刑し即日結審。
判決は14日。
この日の被告の供述によると、16歳だった1945年の神戸大空襲で家族を亡くし
孤独の身に。終戦を迎え上京し闇米の担ぎ役をする中、友人に誘われ「ブランコすり」を始めた。
ほかの手口と比べ体を動かさなくて済んだことが半世紀以上続いた主な理由という。
起訴状などによると、被告は出所して約1カ月後の10月20日、JR東京駅を出発前の
特急電車内で、乗客がフックに掛けていた上着から約4万円入りの財布を盗んだ、としている。
ソース:URLリンク(www.sponichi.co.jp)