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(>>1のつづき)
「釣り」も「怪盗」も、交流サイトの会員同士がコミュニケーションをとったり、助け合い
ながら進めるゲーム。いずれも無料で始められ、操作は簡単だ。ゲームを進めると
道具(アイテム)を買いたくなる仕掛けがミソだ。
例えば「釣り」では、仲間と一緒に釣り大会に参加する一方、さおは使い込むと折れる。
無料のさおを続けるか、より釣りやすいさお(100円~)を買うかを選べる。道具には
大物が釣れるルアー(疑似餌)1000円、究極のつりざお2000円などもある。
ただ、アイテムを購入するゲームはパソコンにもあった。何が違うのか。
記者も3週間ほど利用してみた。最初は何がおもしろいのか分からなかったが、
仲間ができ、短いあいさつ文を送るようになると、通勤中の電車でも携帯をつい開いてしまう。
3年前にモバゲーを始め、毎日、仕事の合間にゲームをする板橋区の男性会社員(27)は
「一言でいえば暇つぶし」と話す。非常に手軽なのだ。デ社の広報担当は
「隙間(すきま)時間で使える新しいエンターテインメント」と言う。
ゲームを続けるにつれて、有料の道具のほうがうまくいく場面が多くなった。道具を買う
人がより有利になる仕組みで、無料の道具を使う会員に対して“優越感”に浸れる。
ゲーム産業に詳しい新清士(しん・きよし)・立命館大非常勤講師は「利用者の5~10%が
有料の道具を買っていると言われており、利用者数が大きいので集まるお金も増える。
デ社やグリーは今後、スマートフォン(多機能携帯電話)に拡大し、海外にも進出して
いくだろう」と指摘している。(以上)