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北京市ではこのほど、「市場に出回っているキノコ類の約9割が、蛍光増白剤の汚染を受けている」との
調査結果を明らかにした、小学6年生の児童による調査結果が話題になっている。新華網などが伝えた。
市場のキノコ類の汚染を指摘した小学6年生の児童は、同市西城区青少年科学技術館の「科学探求班」
の一員で、中国農業大学の微生物実験室の指導の下、キノコ類が受ける蛍光増白剤の汚染の可能性に
ついて調査した。
実験では、同市のさまざまな販売店で購入した、産地の異なるシメジやえのき、しいたけ、きくらげ、干し
しいたけなどのキノコ16種類をサンプルとし、暗室でに紫外線照射した場合のキノコの変化を観察した。
実験の結果、サンプルの約93%に蛍光増白剤の使用が認められ、主に傘のふちや柄の部分に多く残留
していたことが分かった。一方、水分を含まない、消費期限の長い干ししいたけ2種や、有機栽培されたえのき
からの蛍光増白剤の検出はなかった。
キノコへの蛍光増白剤の使用は、見栄えや手触りなどの向上をはじめ、保存期間の長期化が目的とされて
おり、多くの業者によってひそかに使われていると見られる。しかし、中国農業大学微生物研究室の高瑞芳博士
によると、蛍光増白剤を長期的に摂取した場合、免疫力の低下や、肝臓への負担増、細胞のゆがみを招く恐れ
があり、また、がんの潜在的な要因になる可能性も高いことから、食品加工への使用は禁じられていると説明、
危険性を訴えた。同博士はまた、小学生による研究結果を「100%信頼に値する」として、児童の努力をたたえた。
一方、北京市工商局の関係者は、小学生らによる調査結果を「科学的根拠がない」として一蹴、キノコ類へ
の蛍光増白剤の使用を認めなかった。
新華網では、児童の探究心が、大人の社会の「暗部」を暴き、注意を促すことに成功したと評価する一方、
「子どもでも調べて分かることが、なぜ食品検査の段階で明らかにされないのか」として、食の安全を監督する
人員の不在など、行政のずさんさを指摘している。
続く