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仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相の問責決議案可決により、菅改造内閣は
発足からわずか2カ月半で窮地に追い込まれる。
菅直人首相は問責を無視して仙谷氏らを続投させるが、参院で野党が多数を占める中、
民主党内には来年の通常国会を乗り切れるのか不安視する声が上がる。
一方の野党も問責可決後の戦略を描き切れず、一枚岩とは言えない状況だ。
「更迭は全く考えていない」。首相は26日の参院予算委員会で、野党の仙谷氏更迭要求を
強い調子で拒否した。菅政権を実質的に仕切る仙谷氏の辞任となれば、ダメージは計り知れないからだ。
しかし、「問責」閣僚を続投させても政権に打撃となることには変わりない。
自民党などは仙谷、馬淵両氏が出席する本会議や委員会の審議に応じない方針で、
2011年度予算案と関連法案が最大の焦点となる通常国会は、冒頭から混乱することも予想される。
首相が連携を模索する公明党も問責に賛成、部分連合への道筋は見えないままだ。
民主党幹部の一人は「通常国会で仕切り直すしかない」と厳しい表情を浮かべた。
尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件への対応や、相次ぐ閣僚の失言などで内閣支持率は急落。
柳田稔前法相の辞任も追い打ちとなった。7月の参院選、衆院北海道5区補欠選挙、
福岡市長選と、選挙でも民主党の敗北が続いている。
来春の統一地方選の立候補予定者からは「民主党の推薦で出馬したくない」
と公認・推薦を辞退する動きも出ており、政権全体の求心力低下が顕著となっている。
こうした状況に、執行部の中からは「心機一転もいい。やるならガラガラポンだ」と、
仙谷氏も含めた内閣改造を唱える声も出始めた。
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