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呼んだ救急車にひかれる惨劇-。香川県高松市で、田んぼに転落した女性(74)を
搬送するためにかけつけた救急車が、誤ってこの女性の足をひいて、骨折の重傷を負わせる
トラブルが発生していたことが分かった。22日、高松市消防局が明らかにした。
コトの起こりは20日。女性は高松市西植田町の柿畑で農作業中、足を滑らせてあぜ道から
約2メートル下の田んぼに転落、頭や腰に軽傷を負った。倒れている女性を見つけた付近の
男性が119番通報した。同日午後3時45分ごろ、通報を受けた同消防局・南消防署香川分署の
救急車が急行、約10分後に到着した。現場に駆け付けていた女性の夫が救急車を誘導。
その指示通り、農道をソロソロと直進させると、右後輪が何かに乗り上げた。
「!?」。救急車を運転していた勤続2年の男性救急隊員(22)がイヤ~な予感に襲われ、
車から降りて確認すると案の定、タイヤに足の指を踏みつぶされた女性が「痛い~っ!!」と悶絶していた。
現場は幅約3メートルの農道でゆるい右カーブ。見通しはよかったが、路肩左に軽トラックが停止し、
路肩右であおむけに横たわっていた女性は、体が雑草に隠れていた。救急隊員は軽トラックに注意を奪われ、
女性に気づかなかったという。女性の足先だけが農道にはみ出しており、そこにタイヤが乗り上げた。
救急車を呼ぶ前は軽傷のはずが、呼んでみたら右足の小指、左足の親指と人差し指の計3本、
足指骨折の重傷となった。女性は高松市内の病院に搬送され、脳外科で頭部の検査などを受けた後、
約10キロ離れた病院に移送され、骨折した足指の処置を受けた。
同消防本部は22日、サンケイスポーツの取材に「女性を助けようと駆けつけたのに…。
処分の判断は今後になります」。女性をひいてしまった救急隊員はかなり激しく落ち込んでいるという。
ソース:URLリンク(www.sanspo.com)