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2010年11月19日、ユネスコはこのほど発表したレポートで、中国は過去5~10年の間に学術研究、
工業発展、イノベーション、科学研究などの分野で米国、日本、EU(欧州連合)の「3強」に追いつき
つつあると評した。シンガポール紙・聯合早報が伝えた。
同レポートでは、「中国は過去10年間に研究開発費、論文発表数、人材育成のいずれの分野に
おいても著しい進歩を示している」と高く評価。ただし、研究者の人数、論文の質、特許申請などの
分野においては欧米の先進国とはまだ一定の距離が存在すると指摘した。
レポートの作者、オランダ・マーストリヒト大学のリュック・ソエテ(Luc Soete)国際経済学教授は、
「中国の科学研究分野には創造性と影響力が足りない。大量のハイテク製品は生産できるが、
一部の核心となる技術や部品は依然として輸入に頼っている」と指摘。「大部分の中国企業は
まだ技術の最先端レベルに達していないだけでなく、関連の知的財産権も獲得しておらず、この
距離を埋めるためにはまだ時間がかかるだろう」との見方を示した。
一方で、ソエテ教授は「中国の研究者とエンジニアの人数は1~2年のうちに米国を抜いて世界一
になり、中国が科学研究分野で世界レベルに達する日は我々の想像よりも早く訪れるだろう」と
予測している。
中国の科学研究分野の進歩を証明する一例として、世界のスーパーコンピューターの計算速度
上位500を定期的にランクするプロジェクト「TOP500」の最新ランキングで、「天河1号」が中国の
スパコンとして初めて世界1位にランクされたことが挙げられる。また、トップ500のうち、米国が
275機で1位、中国は前回調査時の24機から42機へと大幅に増加し、2位にランキングされている。
(翻訳・編集/HA)
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