11/01/16 07:07:48.08 FabknxL90
>>900
―ナッ!?
【相手はもう息も切れ切れで、放っておけば灼かれる様な痛みの中】
【そう遠くはない死を待つばかり】
【そう思っていた。そう思っていたのだが】
【突如動き出した目の前の人間―いや、人と形容するには、もう余りにも超越し過ぎていた】
【見た目も、執念も、そして……生命力も】
【理解の範疇を超えた出来事に身は固まり、それは決して放してはいけない、たった一振りの剣を手から落としてしまう程であった】
ガラン
【地に落ちたモノの無機質な音が鼓膜を刺激する】
ニチャ
【続いて『ナニカ』が足首を覆う感触を受ける】
【だか、まだこの時には【鋼鉄処女】にとっては、どちらも脳が受動的に感じる、只の情報でしかなかった】
【何せどちらも、理解の範疇を超えた一瞬の出来事でしかなかったのだから……】