10/12/20 19:26:40.88 pZHm48Wr0
白猫ペロペロ
101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 19:31:39.91 ivbXWgIZ0
白猫モードの瑠璃ちゃんを襲いたくなっちゃうナンパ師たちの気持ちは分からんでもないな
102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 19:47:46.21 Y3ZgUp40O
支援
103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 19:52:00.93 ncFm4u8g0
俺はどちらかと言うと黒猫モードの時にイジメたい
104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 19:55:14.37 3oyZQ6OKO
>>103友達になろう!
105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 19:56:04.90 H3wAquQbO
不意打ちでキスしたら黒猫が一番いいリアクションとってくれると思うんだ。
白でも黒でも。
106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:01:32.68 ncFm4u8g0
>>105
個人的嗜好を抜きにしたら沙織がリアクション大賞だと思う
あやせも捨てがたいが
107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:04:35.36 KU/Wy8bd0
「……あなたは重大な勘違いをしているわ。
わたしは千葉の堕天聖黒猫。
人間風情が束になってかかってきたところで、闇の眷属たるわたしに敵うわけがない。
もしも『頻闇の帳(ブラインドフィールド)』展開していれば、
彼らはわたしを傷つけるどころか、わたしを認識することすらできない愚図に成り下がっていたでしょうね」
嘘こけ。
俺が駆けつけた時は思いっきり泣きそうだったじゃねえか。
ついでに言っとけば、
「今日のお前は黒猫じゃなくて、白猫だろ」
「またこの前と同じことを言うのね……白猫だったら何だと言うの?」
「電波発言は控えめにしとけってこと。
私服姿のお前がそういう台詞口にしても、全然似合わねえから」
「フン。わたしの知ったことではないわ」
黒猫は拗ねるように唇を尖らせ、胸を反らせる。
真っ白なワンピースの上で、陽光を弾き銀色に輝くロザリオ。
この前のコミケで、俺が黒猫に買ってやったものだ。
「着けてきてくれたんだな」
108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:08:01.56 uh7NiEooO
京介はいい奴だが血の涙が止まらないな
109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:24:40.88 pZHm48Wr0
黒猫の腋をクンカクンカしたいよう
110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:25:37.51 H3wAquQbO
ちばの堕天聖さん、お久しぶりです!
111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:31:31.79 IgKQo30d0
黒猫可愛いなペロペロ
112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:35:28.57 SRHTQd1N0
桐乃ってどうみても165㎝あるように見えないのはなんでだろ?
113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:36:37.80 KU/Wy8bd0
「あ、当たり前でしょう?」
黒猫は赤くなった顔を隠すように俯くと、
「これはあなたがわたしにくれた……初めてのプレゼントなのよ」
愛おしげに、指先でロザリオを撫でる。
その仕草は妙に扇情的で、俺はカッと顔が熱くなるのを感じた。
おいおい、ここで照れ隠しするのがいつもの黒猫だろ?
「『今日のわたしは黒猫ではなく白猫だ』と言ったのは、あなたじゃない」
繋いだ手に力が籠もる。
「ねえ……もしも……もしもあなたが望むなら……。
わたしはあなたの前でだけ、ずっと白猫のままでいてもいいわ」
ちょ、ちょっと待った!
落ち着け白猫―じゃない、黒猫!
お前最初から飛ばしすぎだよ。デート開始からまだ20分しか経ってないんだぜ?
クスリ。黒猫は妖艶に笑み、
「ふふっ、本当に騙されやすい雄ね。
わたしが自分のアイデンティティをそう簡単に捨てられるわけがないじゃない」
で、ですよねー。ほっと胸を撫で下ろしたよ。
残念な気がしなかったと言えば、嘘になるけどさ。
114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:38:52.26 H3wAquQbO
あ、やばい俺今日悶え死ぬかも。
115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:40:36.68 KU/Wy8bd0
>>94
和装美人という言葉がぴったりのその少女は ×
和風美人という言葉がぴったりのその少女は ○
>>107
もしも『頻闇の帳(ブラインドフィールド)』展開していれば、 ×
もしも『頻闇の帳(ブラインドフィールド)』を展開していれば、 ○
細々したミスが多くてごめんなさい
116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:46:18.25 pZHm48Wr0
ミスくらい脳内補完するから気にすんな
白猫ペロペロペロペロペロペロペロペロ
117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:47:14.95 sKHVdNmRP
ニヤニヤが止まらない!
118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:47:33.11 p+lwRE900
そんぐらい気にしないでよ
それよりも桐乃を。。。
119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:52:01.65 kP2U4PiMO
ばっさり切り捨てよう
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 20:54:28.26 3oyZQ6OKO
>>1今日は何時ぐらいまでやれますか?
121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:09:22.89 N5zWUJai0
書き主って前回「あやせ、結婚しよう」を書いた方?
保守
122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:09:38.01 KU/Wy8bd0
「でも……呼び方を変えることは可能よ」
視線を俺の唇に注ぎ、意味深な呟きを漏らす黒猫。
「じゃあ、これからは白猫って呼んでもいいのか?」
と真顔で訊くと、
「…………ッ」
軽蔑の眼差しが飛んできた。
えっ?俺何か間違ったこと言った?
呼び方を変えてもいいって、そういうことだったんじゃないの?
黒猫は苛立たしげに目を眇め、
「わたしたちの関係に、もっと相応しい呼び方があるでしょう?
あなたは既に知っているはずよ。
わたしの真名ではないほうの……人間に擬態しているときの、仮の名前を」
「あっ……」
ここまで言われなくちゃ分からない自分に、ほとほと嫌気がさしてくるね。
「五更……瑠璃……」
「長すぎるわ」
ここで名字を選ぶほど、俺の脳味噌は終わっちゃいない。
「瑠璃」
123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:11:32.52 sKHVdNmRP
>>121
うむ
124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:13:30.64 Y3ZgUp40O
くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:26:06.59 uh7NiEooO
やっべ壁殴りすぎて隣の住人が怒ってる
126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:30:28.39 dySs4vJ9O
>>125
お前だったのか
127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:31:55.20 KU/Wy8bd0
「そう、それでいいのよ」
黒猫は―瑠璃は満足げに頷くと、
「このままでは不公平だから……わたしも、あなたの呼び方を変えるわ」
顔を完熟した林檎みたいに真っ赤にして、
「京介」
『兄さん』でも『先輩』でもない、俺の名前を呼んでくれた。
顔面の筋肉に力が入らない。
鏡が無いので分からないが、俺の顔は緩みに緩み、鑑賞に堪えないものに成り果てているに違いなかった。
元々見るに堪えない顔だって?ほっとけや。
「瑠璃……瑠璃……」
語感を確かめるように、何度も繰り返し、黒猫の本当の名前を口にする。
ああ、瑠璃にとっては『黒猫』が本当の名前なんだったっけ。
「は、恥ずかしいから無意味に連呼しないで頂戴」
「別にいいだろ、減るモンでもないしよ」
128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:36:23.21 pZHm48Wr0
兄貴爆発しろ
129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:37:46.67 uh7NiEooO
もう俺が爆発するわ
130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:38:32.77 AXh4aOmT0
ヽ`
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131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:39:12.34 zkNgx4ud0
??「京ちゃん・・・」
132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:39:52.50 3phEkXw0O
うわあああドカーン
ウンメイノー
133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:51:34.51 Q/eYPA8e0
誰か俺を爆破してくれ
もう耐えられない
134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:52:36.40 p+lwRE900
>>131
誰だよ
135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:52:48.78 H3wAquQbO
悶えすぎて関節が変な方向向いちゃった。
136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:53:44.91 H3wAquQbO
>>131
>>134
屋上
137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:53:54.06 J6wAhJ+90
ヽ`
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138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:54:32.84 KU/Wy8bd0
手を繋ぎ、お互いの本当の名前を呼び合う―。
ただそれだけで、瑠璃と恋人同士になったことを強く実感した。
ともすれば幸福感に酔い痴れそうになる理性を奮い立たせ、
俺は彼女に喜んでもらえそうな、午前中のデートプランを提案する。
1、秋葉原
2、自由記述
2はできれば千葉県内の観光できるところでお願い
あまりにデートスポットからかけ離れていたら自動的に1で
>>145
139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:55:53.18 zkNgx4ud0
TDR
140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:57:07.67 LVLs0Y8W0
ksk
141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:57:13.48 TaiM0LkXO
1
142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:57:40.84 H3wAquQbO
アニメ映画
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:58:36.25 sJg0G8hYO
1
144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:58:46.27 pZHm48Wr0
中央公園
145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 21:59:00.62 pZHm48Wr0
>>144
146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 22:15:49.88 sKHVdNmRP
マザー牧場
147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 22:41:47.10 KU/Wy8bd0
所変わって中央公園。
「ベルフェゴールの好きそうな場所ね。倦怠と堕落の香りがするわ」
敷地内に足を踏み入れた瑠璃は、開口一番、小馬鹿にするような笑みを浮かべてそう言った。
倦怠と堕落の香りって何だよ。さっぱり分からん。
「飯の時間までは、ここでのんびりしてようぜ」
俺は瑠璃の手を引いて、池に臨んだ遊歩道を歩いて行く。
何度も言うが、ここは初見で感じるほど退屈な場所じゃない。
木漏れ日が織りなす幾何学模様や湖面で弾ける陽光が目を楽しませてくれるし、
草いきれを孕んだ涼風は、現代社会に生きることで摩耗した心を優しく撫でてくれる……って、完璧思考がジジイだわ。
無難な選択をしたつもりだったけど、退屈させてねえかな?
恐る恐る瑠璃の様子を伺うと……。
「綺麗なところね」
穏やかな表情で、そう言ってくれたよ。
言葉少なに散歩を続けていると、やがて右手に、あのベンチが見えてきた。
自然と歩みが遅くなる。
つい昨日の出来事なのに、瞼の裏に蘇る光景が、
随分と昔のことのように色褪せて見えるのはなんでだろうな。
「……あのベンチが気になるの?」
「なんでもない。行こうぜ、あっちに花畑があるんだ」
訝しげな視線から逃げるように顔を背けて、歩調を早めた。
148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 22:44:16.45 KU/Wy8bd0
光速で風呂
黒猫も桐乃も両方可愛いペロペロ
149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 22:45:13.50 JDbkdver0
ああああああああああああああぢfj@:@w「英fbp@和え意bvwpヴぁrc絵;q:べfcば
150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 22:46:44.88 CEjBPSSE0
あやせたんペロペロ
151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 22:58:23.69 pZHm48Wr0
あやせたんマジ悪魔
152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:06:07.78 Q/eYPA8e0
アニメで桐乃がアメリカ行き取りやめてたけど二期あったらどうすんだ?
153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:07:47.34 u6G2u2XW0
13話から15話が原作の話なんでしょ
154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:35:23.17 ncFm4u8g0
14,15で別√らしいがどうするつもりなんだろうか
まさか桐乃√はもう終わりで真奈美と黒猫一話ずつか?
155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:40:06.79 Q/eYPA8e0
え?
今週最終回じゃないよ?
156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:42:31.07 jGduXwJH0
GOOD END ってあったからてっきり最終回かと思ってたが違うのか
157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:50:07.72 VJgCuBr90
公式ホームページで最終回っていってるのに違うのか
158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:53:10.61 ncFm4u8g0
テレビ放送では最後らしいよ
どうせDVDとかブルーレイ売るつもりなんだろうが
159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:53:18.89 3phEkXw0O
トゥルーエンドというのをご存じかね?
160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:58:08.33 N5zWUJai0
>>137
そうか、爆発で人類滅亡か…
161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/20 23:59:43.38 7tR6WQqK0
>>158
続きはネット配信だよ
162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:06:37.90 SPasfrqo0
ネット配信ってニコニコとか?
163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:08:00.17 GXOoZBznO
>>162
普通に公式配信だろ
164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:08:28.53 3Aw1RPHg0
13~15がネット配信らしいな、化物語みたいに
165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:11:22.84 4Dhfr5/50
┌→TV11話→TV12話 :グッドエンド 尺の都合上まとめ 適当な桐乃エンド
10話
└→TV11話→配信12話→配信13話→配信14話→配信15話 :トゥルーエンド 原作ルート
こんな感じらしい
公式配信って公式サイトで見れるって事なのかね
166:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:12:18.24 3Aw1RPHg0
12からやんのか
167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:21:25.60 PCIUKWNi0
遊歩道の果て、池の一辺の延長線に沿うように作られた植え込みに近づくにつれて、甘い薫りが強くなる。
白、ピンク、赤、黄色、橙―色取り取りに咲き誇る花の中で、名前を知っているものはほんの数えるほどしかない。
それでも、大事なのは花を愛でる気持ちであって、たとえ名前を呼ばれなくても、
見られて綺麗と思ってもらえれば、それがお花にとって最高の幸せだと思う―とは麻奈実の弁。
「ここの花壇は、いったい誰が世話をしているのかしら」
「さあな。市の職員じゃないか」
「大変な作業でしょうね…………あら」
瑠璃は花壇の一角に屈み込み、何かを拾い上げた。
「何を拾ったんだ?」
「これよ」
瑠璃の手のひらの上に乗っていたのは、黄色いハイビスカスだった。
まだ落ちて間もないのだろう、踏まれた痕もなく、花びらはどれも瑞々しさを保っている。
「可哀想に。何かの拍子に落ちてしまったのね」
「貸してくれ」
「構わないけど、何に使うつもりなの?」
「いいから」
首を傾げながらも、瑠璃は俺の手のひらの上に、そっとハイビスカスを乗せてくれる。
俺はその付け根を指でつまみ、黒猫のつば広帽子の編みが粗い部分に差し込んだ。うん、いい感じだ。
「もう……」
瑠璃は一瞬、俺の勝手な装飾に文句をつけかけ、
「似合っているかしら?変ではない?」
168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:33:09.54 0Wyj7Kp6O
京介くん、爆発しなさい。
169:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:34:14.96 Umd+jX9M0
ラブラブってレベルじゃねぇな・・・
白猫さんマジ白猫
170:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:48:03.05 PCIUKWNi0
「よく似合ってるよ。マジで」
いよいよ夏の青春映画に出てくるヒロインじみてきた、とは言わないでおく。
「でも水に挿してあげなければ、すぐにでも凋萎してしまうのではなくて?」
なんだ、そんな心配してたのかよ。
「ハイビスカスはよく首飾りに使われてるだろ?
あれって、摘んでもなかなか萎れないからなんだ」
「そう。物知りなのね……きょ、京介は」
「………」
悪いな瑠璃、堪えきれそうにねえわ。
俺は吹き出した。
「な、何が可笑しいの?」
「慣れないうちは、無理して名前で呼ぼうとしなくてもいいんだぜ」
「呼ばなければいつまで経っても慣れることがないじゃない」
矛盾を突き付けられ、それもそうか、と思い直す。
てことは、これからしばらくは、ぎこちない『京介』を聞かされることになるんだな。
瑠璃はぷいと顔を背けて、さっき俺がしていたように、俺の名前を繰り返し唱える。
「京介……京介……」
なんだか背中がむず痒くなってきやがった。
おい瑠璃、本人の前で練習するのはやめろ。
171:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:51:30.43 3Aw1RPHg0
瑠璃可愛いよ瑠璃
172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 00:53:08.13 eEs5GuouO
くそっ、爆発しろ
爆発し
173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 01:00:28.63 BdQoh9hX0
つーか、冬休みなん?冬休みなん??
174:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 01:09:06.23 Umd+jX9M0
夏コミの数日後だし夏休み後半じゃね
175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 01:10:19.42 Umd+jX9M0
ごめん、>>1が、か
176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 01:28:01.56 PCIUKWNi0
駅前の喫茶店で軽い昼食を取った俺たちは、電車を乗り継いで、
沙織の住む高級住宅街からそう遠くない、海辺の町にやってきた。
仄かに漂う磯の香りや爽籟の音に、いやがうえにも気分が高揚してくる……のだが、暑い。とにかく暑い。
空を薄く覆っていた斑雲はいつの間にか風に流され、
満面の笑みを浮かべた太陽は、まるで午前中の鬱憤を晴らすかのように眩い陽光を降り注がせている。
電車を降りてから数分、俺のTシャツは早くも汗でべとべとだ。
だというのに、
「瑠璃は汗一つかいてねえな」
透き通るように白い肌の上には、汗の玉どころか、しっとり濡れている様子さえ見受けられない。
マジで妖気の膜を張ってるとは思えないし、生まれつき汗腺が少ないんだろう。
「体調が悪くなったら、すぐに言うんだぞ」
「わたしの心配をする前に、自分の心配をしたらどう?
そんなに汗をかいていては、到着する前に脱水症状を起こしてしまうのではないかしら?」
空のペットボトルを見せる。
「あら、もう飲み干してしまったの?」
瑠璃は呆れたように瞬きし、しかし次の瞬間には、
はい、と自分の半分ほど中身が残っているペットボトルを差し出してきた。
いや、そういうつもりで見せたわけじゃ……嘘です、ちょっと期待してました。
「いいのか?」
「遠慮しないで呑んで頂戴。
わたしは喉が渇いていないし、あっちにも自販機の一つや二つ、置いてあるでしょう?」
177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 01:32:21.68 PCIUKWNi0
寝る
明日は用事次第で夜遅くからしか書けないかも
桐乃ペロ…………ペロペロッ
178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 01:41:14.56 LuFu/3NU0
乙。
とりあえず桐乃たんと兄さんのパンツでくんかくんかして漏れも寝るわ。
179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 01:42:29.44 CXfIQgDkI
乙
180:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 01:46:55.90 ToByqQT90
ネット配信のソースは?
181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 02:47:10.14 3Aw1RPHg0
え?
182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 03:50:25.56 3Aw1RPHg0
はい
183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 04:39:28.95 4Dhfr5/50
寝る?
意味わかんないんですけドぉ
ていうかあんな黒いのにデレてる兄貴がむかつ…ゲフンゲフン
184:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 05:12:37.51 kaE0HUxJ0
いいよー
185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 06:59:01.19 /oG6dIUR0
あやせたんペロペロ
186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 08:07:47.10 LuFu/3NU0
おはよー。
187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 08:56:01.04 Umd+jX9M0
おは☆
188:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 09:22:19.91 eCXC610lP
桐乃おはよ。今日も一緒朝飯だ
189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 10:16:14.93 HBzkxctdO
あやせたんおはよう
190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 10:19:16.76 /DiE/8JPO
原作見たが、容姿はともかく中身は年相応のバカ女なわけだが…
お前らこれがいいの?
これ二次の皮着せてテンプレ行動する三次女ぞ
191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 10:33:51.50 eEs5GuouO
京介から見ればそう見えるんだろうね
192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 11:46:24.87 afGKgzyC0
ほ
193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 12:44:44.43 +3mQn+1t0
これまとめとかないの?
一気に読みたいんだが
194:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 13:33:30.24 0Wyj7Kp6O
>>193
話が完結してないんだからまとめにはまだないだろ。
のくすでも覗いとけ。
195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 13:45:16.83 3Aw1RPHg0
前スレ貼ってあるんだから読めばいいだろ・・・
196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 14:21:57.81 eCXC610lP
☆
197:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 15:04:06.01 YryR40cTO
ほ
198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 15:45:55.39 4K65Tf5E0
ほ
199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 16:11:47.78 +3mQn+1t0
ほ
200:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 16:36:29.18 4/vQlhyn0
ほ
201:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 16:52:46.15 Ks3C5yezO
作家様気取りかよ。さっさと書け。
age
202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 17:10:01.20 oFwbqAQbP
>>201
なんというツンデレ
203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 18:02:53.03 YryR40cTO
ホァァァァァァ
204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 18:26:10.62 iYu7uccW0
勹
205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 19:21:29.61 eCXC610lP
保守ってagesage関係ある?
206:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 19:29:16.40 x+DO4D/LO
sageても保守になるよ
207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 20:06:37.38 EiWejwqMI
あげる
208:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 20:38:13.37 4/vQlhyn0
まだかなまだかな
209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 21:05:27.73 sTih2Hzw0
ワクワクテカテカ 保守
210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 21:19:34.80 4K65Tf5E0
ほ
211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 21:35:41.87 JcJTocp4O
さっさと書きやがれ
クソッタレ
212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 21:54:19.04 ppY+KBMo0
まってる
213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:07:46.94 4/vQlhyn0
☆
214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:14:37.32 iYu7uccW0
忘年会でもやってんのかな?
215:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:25:54.73 PCIUKWNi0
今帰った
今日は黒猫デート一日目終わらせられるといいな
216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:27:47.23 iYu7uccW0
>>215
頑張って下さい!
楽しみにしてます
217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:30:50.48 lufPgOjFO
おかえり
218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:31:36.09 7QkzY7+G0
おかえり♪楽しみにしてる!
219:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:33:22.81 eCXC610lP
僕の桐乃ちゃんまだかなーペロペロ
220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:35:32.24 9J0fPtuM0
デート1日目・・・
はっ、まさかお泊りか!?
221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:37:08.55 0Wyj7Kp6O
>>220
いっ、いけません!
破廉恥な! けしからん!
222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:41:27.88 eEs5GuouO
京介は素人童貞になるんだ
俺にはその未来が見える
223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:47:15.94 PCIUKWNi0
瑠璃の言葉に甘えて、蓋を開ける。
一口だけにしておくつもりが、我に返ってみれば、綺麗に飲み干していた。
一部始終を見ていた瑠璃は、
「子供みたいよ、あなた」
クスッと笑みを零す。
わ、悪い。飲み始めたら止まらなくってさ。
「謝ることはないわ。
遠慮しないで呑んでいいと、最初に言ったでしょう?」
「……そっか」
セスナ機の低く間延びしたエンジン音が、上空を横切っていく。
坂道の峠に差し掛かった折、瑠璃は出し抜けに言った。
「間接キスね?」
おま……、分かってても言わねーだろ、普通さあ。
「何を照れているの?小中学生じゃあるまいし」
俺をからかう瑠璃は心底楽しそうで、しかし人のことを笑えないくらい、顔を上気させていた。
「この程度のことを恥じらっているようでは、先が思い遣られるわね……きゃっ、何をするの?前が見えないじゃない!」
「不意打ちした罰だ。海に着くまでそうしてろ」
帽子のつばを目一杯下ろした―正確には下ろされた―瑠璃は泣きそうな声で、
「この状態でどうやって歩けと言うの?」
224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:49:20.94 iYu7uccW0
ちきしょー 桐乃は今家で泣いてんのか!
225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:52:51.00 rI09GHdCO
再開が待ち遠しかったのに
バカップルにイライラする不思議
いや不思議じゃない
226:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 22:59:35.11 kdsg2Uv00
黒猫とかどーでもいい
227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 23:06:16.33 0nWqfQ1H0
「遠慮しないで呑んでいいと、最初に言ったでしょう?」
これがエロく聞こえる俺は境地に到達してしまったようだ
228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 23:24:33.90 PCIUKWNi0
「手を繋いでるから問題ないだろ」
「あなた、本気で言ってるの?」
「……冗談だよ」
帽子のつばを上げてやる。
微かに潤んだ双眸が現れ、非難するような視線を寄越してきた。
お、怒るなよ。落ち着いて俺の名前呼んでみ?
「きょ……京介」
ぷっ。
「わ、笑わないで頂戴。
それ以上笑えば、『緘黙の僕(サイレントスレイブ)』をかけざるをえなくなるわ」
「そいつはいったいどんな魔法なんだ?」
「72時間一言も口が利けなくなる恐ろしい呪いよ。無理に発声しようとすれば全身から血を吹き出して死ぬわ」
嫌な死に方ランキングがあれば余裕で上位を狙えそうな死に方だな。
俺は片手で口を塞ぎ、込み上げてくる笑いを噛み殺した。
立ち入り禁止のテープをくぐって、陽光に灼けた砂浜を踏む。
ざあ……ざあ……と響く潮騒が、耳に心地よい。
水平線では海原のエメラルドグリーンと夏空のセルリアンブルーが融け合い、その境界を曖昧にしていた。
俺と瑠璃の他に人影はなく、まるで世界に二人だけになってしまったかのような錯覚に陥る。
無骨な重機にさえ目を瞑れば、夏の海を楽しむには最高のビーチだった。
「どうやってこんな場所を見つけたの?」
「夏休みに入る少し前に、沙織が教えてくれたんだ」
229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 23:26:55.74 qPbTGAI30
イチャイチャしてんじゃねぇよおおおおおおおおおおおおお
230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 23:41:02.99 ppY+KBMo0
しえん
231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 23:47:52.21 iYu7uccW0
__,冖__ ,、 __冖__ / // ,. - ―- 、
`,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / _/ ヽ
ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / / ,.フ^''''ー- j
__,冖__ ,、 ,へ / ,ィ / \
`,-. -、'ヽ' く <´ 7_// / _/^ 、`、
ヽ_'_ノ)_ノ \> / / / _ 、,.;j ヽ|
n 「 | /. | -'''" =-{_ヽ{
ll || .,ヘ / ,-、 | ,r' / ̄''''‐-..,フ!
ll ヽ二ノ__ { / ハ `l/ i' i _ `ヽ
l| _| ゙っ  ̄フ.rソ i' l r' ,..二''ァ ,ノ
|l (,・_,゙> / { ' ノ l /''"´ 〈/ /
ll __,冖__ ,、 > >-' ;: | ! i {
l| `,-. -、'ヽ' \ l l ;. l | | !
|l ヽ_'_ノ)_ノ トー-. !. ; |. | ,. -、,...、| :l
ll __,冖__ ,、 |\/ l ; l i i | l
ll `,-. -、'ヽ' iヾ l l ;: l | { j {
|l ヽ_'_ノ)_ノ { |. ゝ ;:i' `''''ー‐-' }
. n. n. n l | ::. \ ヽ、__ ノ
|! |! |! l | ::. `ー-`ニ''ブ
o o o ,へ l :. |
/ ヽ :
232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 23:51:22.16 PCIUKWNi0
「沙織が?」
「ああ。瑠璃が夏コミに参加して俺たちがそれを手伝うことにならなけりゃ、
適当に都合の良い日見つけて、全員で来る腹積もりだったんじゃねえかな?」
この穴場で出来上がるまでの過程を要約すると、以下のようになる。
とある大企業が輸出業に飽きたらず観光リゾートの開発に着手、
着工からまもなく急激な円高化で企業成績は悪化、事業は縮小を余儀なくされ、
後には立ち入り禁止の看板と、乗り手のない重機だけが残された、というわけ。
「ふうん」
瑠璃は遠い目になり、
「本当に……綺麗な海ね……」
ぺたぺたと砂場に足跡をつけながら波打ち際に寄り、パンプスを脱いで素足を浸した。
抜けるような快晴のもと、瑠璃の波との戯れは、そのまま一枚の絵になるくらいに、色めいた光景だった。
絵心のない俺はその代わりにと、携帯カメラのフレームに彼女を収めた。
つば広帽子が瑠璃の精緻な顔に陰影を落とす。
海風が瑠璃のワンピースをふわっと膨らませる。
時折寄せる強い波が、瑠璃を慌てふためかせる。
亜光速で風呂
233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/21 23:55:22.12 YryR40cTO
これは夢じゃあ~
234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:02:03.83 DXZ844tS0
黒猫かわいいよ黒猫
235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:03:24.48 qVOnB9zkO
あれ?こんな場面の絵をpixivで見たような
236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:15:55.74 WmPoGUw70
いでしーぞろなら(*‘ω‘ *)
237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:31:40.98 DRC2Sdwm0
???「お兄さん・・・」
238:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:34:53.47 xS/gbt7p0
>>237
屋上
239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:37:39.92 IpOUFpn9P
この写メが波乱を呼ぶんだな
240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:39:14.45 mZeRrV2RI
展開予想いくない
241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:41:53.70 z8mySBUj0
>>235
URLリンク(wktk.vip2ch.com)
これ?
242:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:48:15.55 N/7hYphP0
12話見た
色々と消化不良なところはあったけど桐乃可愛すぎて泣いた
この話が終わった暁には1レス30行かけて桐乃への愛を綴ろうと思う
「いつまでそこで惚けているつもり?」
「すぐ行くよ」
靴を脱ぎ、携帯をその上に乗せる。
ジーンズの裾を捲り上げて波打ち際に歩み寄ると、ひんやりとした感触がくるぶしまでを包み込みんだ。
気持ちよさに身震いしたそのとき、
「うおっ……何しやがる!?」
「ふふっ、水も滴るいい男になったじゃない?」
両手で海水をすくい、第二波の準備を完了した瑠璃が言う。
あのなあ、一つだけ言っとくぜ。
俺は巷のバカップルみてえに、砂浜でキャッキャウフフ水を掛け合ったり、追いかけっこするつもりは―
「ぶはっ」
思いっきり顔面を狙って来やがった!
口の中いっぱいに塩気が広がる。
「お前なあっ……!」
瑠璃は悪びれたふうもなく口角を上げて、
「悔しかったらやり返してみなさいな?」
243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:50:19.27 v1oTpzpTO
俺もなんかしょっぱい水が溢れてきた。
244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:52:34.39 lGVYoE3C0
真っ白のワンピースに水を掛けなさい・・・・だと・・・?
245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:54:32.61 TcBeu6Ol0
>>244
とりあえず脱いだぞ!
246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 00:57:27.52 IpOUFpn9P
さて、挿し絵っぽいの描くかなぁ
247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:09:16.68 cQHjxyLg0
リア充ってなんで爆発しないのかな
僕には理解できない
248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:10:57.71 N/7hYphP0
「おう、やってやるよ!」
俺は五秒前の発言を忘れて、両手の指を海水に浸す。
瑠璃のワンピースをびしょ濡れにしないほどの加減は弁えているつもりだ。
「おらっ」
「きゃっ……痛い……水滴が目に入ってしまったわ」
「だ、大丈夫か?」
慌てて近寄ろうとした俺を、
「フッ、愚かな雄ね。こうも簡単に騙されてくれると、張り合いが抜けてしまうじゃないの」
瑠璃は両手いっぱいの海水で迎撃する。
びしゃり。……久しぶりにキレちまったよ。覚悟しろや。
「待てコラ」
瑠璃はワンピースの裾を持ち上げて走り出す。
「人間風情がこのわたしに追いつけると本気で思っていて?」
甘いな。甘いぜ瑠璃。お前の弱点はその慢心にある。
ワンピースを濡らさないように注意を払っているが故の緩慢な逃げ足は、
既に首から上を海水に濡らし、Tシャツを汗みずくにした俺にとってはあまりに遅く、
「捕まえた」
「やっ……」
羽交い締めにされた瑠璃は、まるで触られることに慣れていない野良猫のように身を捩らせる。
249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:14:48.03 2FZAK/zyO
今瑠璃と一緒にこのスレ見てる
250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:15:59.18 47P0wRqrP
羽交い締めだと・・・-
251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:17:54.12 v1oTpzpTO
>>249
己一個の思念を実体として創造せしめる能力者の方ですか?
252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:21:00.27 2FZAK/zyO
>>251
日本語でおk
253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:24:10.74 v1oTpzpTO
>>252
自分でもやっちまったなと思った。
瑠璃に悶えつつROMるわ。
254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:26:35.94 N/7hYphP0
瑠璃が抵抗の力を強めれば強めるほど、
俺は瑠璃を拘束する力を強め……いつしか、俺は瑠璃を後ろからきつく抱きしめる格好になっていた。
「……………」
「……………」
柔肌の感触や、髪から漂う甘い香りを意識した時には、もう遅かった。
胸郭を叩く心臓の鼓動が、瑠璃の背中から伝わるそれと、ぴったり重なっているように感じる。
どれほどそうしていただろう。
「あなたの妹には、もう、伝えたの?」
潮風に掻き消されてしまいそうなほど小さな声が聞こえた。
俺は黒猫の肩に顎を乗せて、
「ああ」
と頷く。
寝る
もうすぐ冬休み
年明けまでには完結させたい
255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:28:22.86 v1oTpzpTO
乙、おやすみ。
256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 01:36:11.99 lGVYoE3C0
おつー
恋人ではなく、妹の感情について議論していた相手への返事として「黒猫」?
てか後ろから抱き着いて肩に顎とか、ちょっと京介爆h(ry
257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 02:06:48.99 pQN10vr/0
乙ー。
今12話見たわ。
漏れの妹は、こんな人生相談なんて無いまま嫁に行っちまったゼ。orz
258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 03:06:46.76 lGVYoE3C0
ほ
259:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 04:13:19.54 lGVYoE3C0
し
260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 04:24:22.14 F00vPHzS0
く
261:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 04:33:02.31 tW1DA+JnO
もういい、俺が爆発する
これならクリスマスも追ってこれまい、フハハ
262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 05:33:53.13 sPGNRf480
ふぅ・・・
263:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 07:39:07.53 mZeRrV2RI
保守
264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 08:09:23.28 pQN10vr/0
おはよー。
265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 09:00:40.41 LIPea0xcP
ほ
266:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 10:13:11.37 ZXvik6dDO
ほひひひひ
267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 10:19:48.23 Cb8/pA7j0
あー爆死したい
268:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 10:51:38.97 Ln5E/jIdO
原作買ってくる前に保守
269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 11:21:27.19 D9rZ3s1/0
ああああああ!!京介爆発しろ
!もしくは誰か俺を爆破しろよおおお!
270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 11:23:29.03 IpOUFpn9P
>>269
ヽ`
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 12:18:14.34 9omfQabc0
ほ
272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 13:09:31.22 9omfQabc0
し
273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 13:52:31.40 I+uIbTcn0
ゅ
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 13:55:10.34 RDTAttkP0
桐乃!桐乃!桐乃!桐乃ぉぉおおおわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!桐乃桐乃桐乃ぉぉおおおぅわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!高坂桐乃たんの茶髪の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説2巻の桐乃たんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ化されて良かったね桐乃たん!あぁあああああ!かわいい!桐乃たん!かわいい!あっああぁああ!
コミック3巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
桐 乃 ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!メルルぅぅぅうぁぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵の桐乃ちゃんが僕を見てる?
表紙絵の桐乃ちゃんが僕を見てるぞ!桐乃ちゃんが僕を見てるぞ!挿絵の桐乃ちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメの桐乃ちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕には桐乃ちゃんがいる!!やったよ!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックの桐乃ちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ黒猫様ぁあ!!あ、あやせー!!紗織バジーナぁああああああ!!!地味子ぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよ桐乃へ届け!!千葉の桐乃へ届け!
275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 13:55:36.81 bYNKJaVhO
の
276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 15:08:23.72 KSH29QNcO
ほ
277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 15:23:44.08 DXZ844tS0
乙
関係ないけど身長的に京介の顎は黒猫の頭に来るんじゃないかと思うんだが
278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 16:09:22.94 PK1fHoCJO
ho
279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 16:33:31.28 IpOUFpn9P
>>277
耳元で囁くような感じでね?
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 17:06:16.29 lGVYoE3C0
ほ
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 17:32:16.02 EH8ziMh00
ほっ
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 17:33:15.63 xS/gbt7p0
し
283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 18:04:01.34 lGVYoE3C0
し
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 18:20:52.88 Qk+dNHLj0
どうやら釘宮病L型患者が俺の妹にいるようだなwww
保守
285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 19:29:55.76 N/7hYphP0
帰った
やっと冬休み
286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 19:30:18.87 12mQ+DTr0
キタ━(゚∀゚)━!!
287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 19:32:41.93 RTG89mor0
きたぁ!
ちなみにこっちは毎日冬休みだぜ!
288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 19:39:42.49 47P0wRqrP
俺は補講三昧。唯一の発散がこのスレ。頼むぞ
289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 20:01:01.97 N/7hYphP0
「ごめんなさい。嫌な役を押しつけてしまって」
「気にすんな。あいつからお前に、何か連絡は?」
「いいえ……何度かわたしの方から連絡を取ろうとしたのだけれど、
今のところは、すべて無視されているわ」
瑠璃はしんみりと言った。
「わたしとあなたの妹は、もしかしたら、もう元の関係には戻れないのかもしれない」
「弱気なこと言ってんじゃねえよ。
お前とあいつ―桐乃―は友達だろ」
「わたしはあの女と幾度となく喧嘩して、幾度となく仲直りしてきたわ。
でも、今回は違うのよ」
数拍の沈黙があって、
「わたしたちは……少なくともわたしには……妥協点を見つけることができそうにない」
いつか黒猫が言った言葉を思い出す。
『わたしにとってもっとも望ましい結果がもたらされるようにわたしなりの全力を尽くす』
その結果が現在ならば、黒猫は―瑠璃はなんとしても現状を維持しようとするだろう。
たとえその行動が、友達を失うことに繋がるとしても。
290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 20:05:19.21 Ln5E/jIdO
今日から24時間体制で書いてくれると聞いて
291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 20:42:57.07 pQN10vr/0
おかえり。
292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 20:43:38.76 N/7hYphP0
「勘違いしないで頂戴ね。
あの女はわたしが宵闇の加護を受けてから、初めてわたしに好敵手と認めさせた人間よ。
その関係を繋ぎ止めるためなら、わたしはどんな犠牲を捧げることも厭わない。
ただ一人、"あなた"を除いて――」
瑠璃は俺から体を離し、
「―そこだけは、どうしても譲れないの」
どこまでも青い空を仰いで、
「あなたも、同じでしょう?」
「……ああ」
鷹揚に頷いて見せた俺を、瑠璃は一瞬、泣きそうな目で見つめ―、
次の瞬間には、強く吹き付けた海風が瑠璃の髪を攫い、その表情を覆い隠していた。
日が沈む少し前にビーチを引き上げた俺たちは、
そこから半時間ほど歩いたところにある、海鮮料理の美味しいお店にやってきた。
黒を基調としたシックな内装は、穏やかな暖色の照明に照らされて、上品な雰囲気を醸している。
293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 20:58:50.57 +VNwncuwO
京介さんにしては珍しくオサレチョイス
294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 21:16:43.00 N/7hYphP0
案内に従って二人用のテーブルに着く。
瑠璃は周囲を見渡し、
「なんだか酷く場違いな気がするわ。
わたしはもっと庶民的なお店で良かったのに……」
そわそわと落ち着かない様子だ。
確かにここのメニューはどれも割高、主な客層は懐に余裕のある社会人で、
付き合い立ての学生カップルが訪れるような場所じゃないかもしれない。
でもさ、そんなことは気にするだけ無駄なんだよ。
代金さえ払えば、誰にだって美味い飯を食う権利はある。
さて、ここで問題です。
「どうして俺がこの店を選んだと思う?」
「分からないわ」
ギブアップ早っ。お前、最初から考える気なかっただろ。
「分からないものは分からないのよ。早く答えを言いなさいな」
本当は自分で気づいて欲しかったんだけど……仕方ねえか。
「瑠璃の好物は魚だろ」
「えっ」
予想外の反応に、ひやりとした不安が胸に滑り込んでくる。
あれ?違ったの?
295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 21:47:37.90 I+uIbTcn0
支援
296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 21:50:38.51 2GyVTHIj0
私怨
297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 21:54:09.65 IpOUFpn9P
黒猫「私は野菜しか食べないわ」 ヽ`
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__,,:::========:::,,__
...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐...
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/ 京介 \
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298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 21:56:46.59 N/7hYphP0
瑠璃はフリフリと首を横に動かし、
「違わないわ。わたしは魚が好き……でも、どうしてそれをあなたが知っているの?」
言った覚えはないのだけれど、と不思議そうな面持ちで呟く。
まあ、忘れてても無理ないか。
「俺とお前が初めて会った日のこと、覚えてるか?」
コミュニティ『オタクっ娘あつまれー』のオフ会で、
黒猫と桐乃は他のメンバー同士の会話から見事にあぶれてしまっていた。
オフ会終了後、コミュニティの管理人である沙織の気配りによって、
俺、桐乃、黒猫、沙織の四人だけでの二次会が開かれ、互いに自己紹介をすることになったのだが、
黒猫の番、黒猫は自分の名前以上に多くを語ろうとしなかった。
そこで俺は「好きな食べ物は?」と尋ねた。
すると黒猫はいやいや義務を果たすように、しかし逡巡なく「魚」と即答してくれたのだった。
「思い出したわ」
瑠璃は頬を赤く染め、目線をあちこちに泳がせて言った。
「あなたはあの問答の内容を、ずっと覚えていてくれたのね」
ああ、と頷く。
「あの日のことは、多分一生忘れないと思うぜ」
オタクへの偏見が変わった日。
妹が自分の趣味を理解してくれる友達を手に入れた日……。
299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 21:58:09.43 IpOUFpn9P
ちょっと一巻見直してくる
300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 21:58:23.60 v1oTpzpTO
京介さんマジいけめん。
301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 22:26:06.24 N/7hYphP0
「ありがとう……とても嬉しいわ」
真っ直ぐなお礼の言葉が照れ臭い。
「そういうのは料理を腹一杯食った後で聞かせてくれ」
「それもそうね」
瑠璃は緩んだ表情を見られまいとするかのように顔を背けて、
「京介がこのお店に来るのは、これが初めてではないのでしょう?」
と訊いてきた。
「どうしてそう思うんだ?」
「お店に入るときに、ここは海鮮料理の美味しいお店だと、あなたが言ったのよ。
おかしな人ね。昔々のことは覚えているのに、ついさっきのことは忘れてしまうなんて」
俺だってド忘れくらいするさ。
クスクスと喉を鳴らしていた瑠璃は、ふいに思い悩むように視線を下ろし、唇を舌で湿らせると、
「……誰と一緒に来たのか、聞いてもかまわないかしら?」
302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 22:58:20.39 mZeRrV2RI
支援
303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:01:58.35 DXZ844tS0
平静を装いながらも他の女の影に焦燥を隠せない黒猫萌え
304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:04:39.18 N/7hYphP0
女心の機微を"誤解"することにかけては天才的な俺の脳味噌でも分かったよ。
心の隅で縮こまっていた嗜虐欲が、ムクムクと首をもたげてくる。
海ではさんざ水を掛けられたことだし、ちょっとくらい虐め返しても罰は当たらねえよな?
「誰だっていいだろ。いちいち詮索してんじゃねえよ」
わざとぶっきらぼうに言う。
瑠璃はショックを受けたように目を見開いて、
「そ、そんなつもりで訊いたのではないのよ」
「じゃあ何のつもりで訊いたんだよ?」
「ッ、それはっ……あなたが……あなたの交友関係が気になって……」
しどろもどろに言葉を紡ぎ、湿り気を帯びた双眸で俺を見上げ、
「ごめんなさい……気分を害してしまったなら謝るわ」
やべえ。罪悪感が半端ねえ。
後で悔やむと書いて『後悔』だが、まさにそうだ。
彼女にこんな仕打ちをして楽しむつもりでいた30秒前の自分をブチ殺したくなってくるね。あやせじゃねえけど。
俺は慌てて弁明する。
「フェイトさんだよ」
瑠璃は茫然とした様子で言った。
「フェイトとはあの、伊織・フェイト・刹那のことを言っているの?」
305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:06:17.13 IpOUFpn9P
ちょっと7巻読み直してくる
306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:14:50.82 v1oTpzpTO
おいこら京介てめえ表出ろや。
307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:16:21.72 9mtVNfLE0
フェイトきたー!???あれ?
308:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:24:54.20 YZFDa+Xf0
確かに黒猫はいじめたくなるから仕方ない
309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:25:53.41 Cb8/pA7j0
おいてめえ黒猫をいじめんな
310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:29:28.19 Ln5E/jIdO
このSSが完結したら京介ブチ殺しな
311:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:31:45.64 DXZ844tS0
この京介は殺していい京介
312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:32:56.84 qVOnB9zkO
主人公がやたらドSになるのは型月でよくあること
313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:42:27.97 N/7hYphP0
「ああ、そのフェイトさんで合ってるよ」
ここで彼女のことを忘れた人のために簡単に解説していおくと、
伊織・フェイト・刹那、通称フェイトさんは、
二十代中盤のクォーターにして、スーツ姿がよく似合う理知的な美人―という華々しい外面はさておき、
内面は他人の創作物を剽窃するわ、中学生から借りた金を全額FXで溶かすわ、
収入のない高校生に飯を奢らせるわのダメダメ人間である。
盗作騒ぎで小説家への道を閉ざされた上派遣切りに遭い、
食い扶持を繋ぐことさえ困難な状況に陥っていた彼女だが、
今年の夏コミでは有名絵師の作品を一冊の本に纏めて売り捌くことに成功し、同人ゴロとしての第一歩を踏み出した。
「いったいどんな経緯で、彼女と食事することになったの?」
亜音速で風呂
314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/22 23:47:19.90 hxwWGc9S0
つま先まで浸かって2秒数えて出て来い
315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 00:01:38.33 sYDrHwZFO
アニメと原作少ししか見てないんだが俺のフェイトさんがこんなだったとはな...
316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 00:31:24.83 xgDlEjp7O
ふろ
でろ
保守
317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 00:49:11.73 6bruxdXk0
「瑠璃がゲー研の自主制作してた頃に、フェイトさんに呼び出されたことがあってさ。
その時に全然金持ってないって言われて、あんまりにも可哀想だったから、飯を奢ってあげたんだ」
「あなた、自分が相当なお人好しだという自覚はある?」
瑠璃は憐れむように目を細める。
いや、マジで可哀想だったんだって!
定職ナシ貯金ナシ身寄りナシの三重苦に陥ったフェイトさん目の当たりにしてみ?
自然と涙出てくるから。
「苦境はあの女が自分で招いたものよ。同情には値しないわ」
瑠璃、フェイトさんにはホント容赦ねえなあ。
無言で先を促され、俺は話を続けた。
「実は、この前コミケでフェイトさんに会ったときに、
もしも今回の同人誌販売で大もうけできたら、その時はいつかの恩返しをするから、ってこっそり言われててさ」
フェイトさん借金あるし、金遣い荒いし、全然期待はしてなかった、
というか約束自体すっかり忘れていたのだが、
「予想以上に儲かったらしくて、ついこの前呼び出されて、連れてこられたのがここってわけ」
「同人ゴロはあの女にとっての天職だったようね」
そうみたいだな。
「調子に乗って訴えられないといいけど」
318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 00:53:17.60 29F4pjhRP
きてたー
319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 01:01:29.31 vdVmBjenO
支援
320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 01:17:19.30 6bruxdXk0
その心配はない……とも言い切れないのがフェイトさんがフェイトさんたる所以だ。
実際、この前一緒にご飯食べた時も、
『派遣が何よ。中途採用試験が何よ。
同人で一発当てたらそんなのどうでもよくなるわ。
京介くん、今のわたし輝いてる?わたしって勝ち組よね?ねっ?』
とベロベロに酔っ払って絡んできたしな。
同人ゴロの儲けに味を占め、やり口が年々エスカレート、槍玉に挙げられる未来が垣間見えたよ。
「お、来たみたいだぜ」
話が一段落したところを見計らったかのように、注文していた料理が運ばれてきた。
お腹はもうペコペコだ。
俺たちは早口で「いただきます」を唱え、箸を取った。
瑠璃は上品な箸使いで白身魚の焼き漬けを取り分け、小さな口に運ぶ。
もぐもぐ。一心不乱に噛んでいるところが可愛い。
まるで小動物の食事風景を見ているみたいだよ。
答えが分かっていても、尋ねずにはいられない。
「どうだ?美味いか?」
瑠璃は相好を崩して頷いた。
321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 01:29:05.96 uDXRpnRe0
瑠璃ちゃんの小さなお口に大きなものを頬張ってほしくなりますな
322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 01:39:46.65 zNEkL7vFO
俺は指フェラしてほしい。
で、舌とか口の中をゆったりとめちゃくちゃにして、とろんとさせたい。
323:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 01:41:49.48 03sre/DB0
桐乃、俺の隣に来い!
俺がお兄ちゃんになってやる!
324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:07:55.53 ak7D0wBp0
貧しい黒猫にウマイ物腹いっぱい食べさせたくなる
325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:11:10.80 6bruxdXk0
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トイレから戻ってくると、瑠璃は食事中の輝く笑顔はどこへやら、虚ろな目で空になった皿を見つめていた。
「何浮かない顔してるんだ」
食べ過ぎて腹痛でも起こしたか?
俺のからかいを綺麗にスルーし、
「とても、言いにくいことがあるのだけれど」
「うん?」
瑠璃はきまり悪げに俯いて告白した。
「わたしが食べた分の代金を、しばらく、立て替えておいてもらえないかしら。
食べるのに夢中になって、今日どれだけお金を持ってきていたのか、忘れてしまっていたの」
はぁ~。俺は大袈裟に溜息をついて見せる。瑠璃はおろおろとした様子で、
「ほ、本当にごめんなさい。月の終わりには、アルバイトの給料が貰えるから、必ず返すと約束するわ」
「落ち着け。あのな、いったいどうしてそういう発想が出てくるんだ?
今日は俺の奢りだよ。つーか、飯代くらい払わせろって」
さすがに交通費まで面倒見る気はないけどさ。
「そういうわけにはいかないわ。とりあえず、今お財布の中にあるお金だけでも……」
「だから、いらないっての」
なおも食い下がる彼女に、俺は止めの一言を刺してやる。
「トイレいくついでに会計済ましてきたから」
326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:12:04.56 6bruxdXk0
眠気限界寝る
明日は一日書けると思う
年末までには終わらせなければ
327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:18:43.46 03sre/DB0
>>326
乙!
328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:18:59.37 PqZtZtBp0
邪気眼界に見えた
329:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:24:31.11 /yj59s5O0
ああああーーーーー瑠璃が可愛すぎて死ぬ
330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:40:40.47 uDXRpnRe0
オタな女の子ってマック程度ですら奢られることにすごく抵抗するよねw
そんな瑠璃瑠璃可愛いなあもう
331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:47:26.35 rZlAjqD10
乙ー。
332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:51:20.22 VspUmlqaO
俺妹のキャラってお金の事はしっかりしてそうだよね
あ、フェイトそん以外は
333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 02:52:34.43 xgDlEjp7O
>>330
ネットで過ごす時間が長いと
ステレオタイプな『厚かましい女』にはなるまいと思うのかね
334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 04:41:09.04 C92Mj4PG0
ちょい危ない保守
335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 04:44:10.28 HxI3ObK00
保守
336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 05:17:11.42 1HmIdwxq0
保守
337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 06:27:44.19 pNwcEXlOO
ほし
338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 07:41:56.25 KLKv8wuOO
保守だ
339:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 08:45:12.71 mm5B+jWv0
ほ
340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 09:18:34.37 H5TIsXt/0
ほ
341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 09:37:45.75 JQFVQAQc0
妹の雑誌に乗ってたデートコースをそのままトレースしたり
エロゲで出てきたセリフそのまま行っちゃうような京介がここまで成長するとは
342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 10:07:23.35 o5WqvU+50
>>326
おい!今日はもう始まっているぞ!
早く書いてくれなきゃ押し寄せるクリスマスにやられてしまう!はやく!
343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 10:58:38.70 8hMex/bt0
ほ
344:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 11:42:15.00 HxI3ObK00
し
345:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 11:44:22.88 a0u9dHL20
く
346:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 11:47:56.93 6bruxdXk0
「なっ……卑怯よ」
なんとでも言え。
ちなみにこの方法は親父殿から伝授してもらったもので、
『一緒に誰かと飯食ってて、奢られるのを嫌がられた時はどうすりゃいい?』
『用を足すついでに払っておけばよかろう』
そんな遣り取りが昨日の夜にあったのだ。
割烹店で女に財布を出させることに羞恥心をくすぐられるのも、たぶん親父の影響なんだろうなあと思う。
店を出ると、むわっとした熱気が肌を包み込んだ。
辺りにはすっかり夜の帳が下りていて、八月が終わりに近づくにつれて、日が短くなっていることを実感する。
どちらからともなく手を絡め、歩き出した。
「ごちそうさま。とても、美味しかったわ」
「おう。気に入ってもらえて良かったよ」
「…………」
それきり会話が途絶える。
察しの良いこいつのことだ、俺が無理して見栄を張っていることにはとっくに気づいているんだろうな。
夏コミや二度にわたる偽装デートなどで今月の出費は嵩みに嵩み、
今朝財布に詰めてきた諭吉と樋口さんはさっきの会計で天に召され、今では野口英世が三人残っているのみである。
小遣い日は月初めだし、しゃーねえ、明日にでも年玉貯金崩しに行くか、
高校一年、二年の暇な時期にバイトでもしときゃ良かったな……と過去の怠慢を悔いていると、
「京介」
347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 11:49:19.57 zNEkL7vFO
うえるかむ。(ニコッ
348:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 11:49:53.03 C92Mj4PG0
おはようございます(^ω^)ペロペロ
349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 12:26:02.50 6bruxdXk0
瑠璃がにわかに手を強く握りしめる。
俺は何気なく横を向いた。
「……んっ……」
かつ、と前歯が何かにぶつかる音がして、次の瞬間には、
ふっくらと柔らかい、まるで薔薇の花びらのような何かが唇に押し当てられていた。
とっさに身を引かなかったのは、本能がその感触を、その行為を求めていたからだと思う。
緩慢な時の流れ。
目と鼻の先にある瑠璃の顔は息が詰まるほど綺麗で、
俺はしばしその光景に見惚れ、……唐突に、『瑠璃にキスされている』ことを理解した。
どれくらいそうしていただろう。
瑠璃が背伸びをやめるのと同時に、唇を覆っていた心地よい感触も離れていく。
強い口寂しさに襲われた俺は、瑠璃の体を引き寄せようとして、
「ダメ……これ以上はいけないわ」
胸に手をつかれる。
「えっ」
その時の俺は、おあずけを食らった犬みたいな間抜け面をさらしていたに違いなかった。
「だ、誰かに見られたらどうするの。まったく、破廉恥な雄ね」
い、いきなりキスしてきて、その言い草はないだろ。
瑠璃は暗闇の中でも分かるほど、顔を耳まで真っ赤にして、
「……今のは"解呪"よ。
よかったわね。これであなたにかかっていた呪いは、新たな呪いに上書きされたわ」
350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 12:28:31.04 6ThmP+GF0
おはよう
俺は今日も学校だよハア
351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 12:52:57.51 /yj59s5O0
にゃああああああああああああああああああああ
352:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 12:53:21.76 zNEkL7vFO
今、京介くんとキスすれば間接だなあ……。
353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 12:55:01.37 Uxkn7kdV0
>>352
じゃあひょっとして今、黒猫とキスすれば直接になるんじゃね?
354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 13:01:57.85 ggCadNRy0
>>353
お前天才だな
355:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 13:08:47.30 zNEkL7vFO
>>353
俺には刺激が強すぎるんだ。
尊すぎるんだよ……!
356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 13:41:19.09 Y5HJ07730
ところで>>1はどこ行った?
357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 13:46:25.02 uDXRpnRe0
>>356
爆発に巻き込まれたのかもしれん
358:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 13:51:08.55 4Y7LiXUz0
めしか?
359:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 13:53:41.91 6bruxdXk0
「……っふ」と邪悪な笑みを浮かべる。
校舎裏に呼び出されたとき、俺は"解呪"の方法としてキスを想像し、
心を読まれて叱られたが……やっぱ、それで合ってたんじゃねえか。
「いかに宵闇の加護を受けたわたしとて、
呪いをかけるには、直接相手に触れなければならない。
そして最上級の呪いをかけるときは、経口が一番有効な手段だと古来から言い伝えられているのよ」
早口で捲し立てる瑠璃。
ならその古来からの言い伝えに感謝しなくちゃな。
甘い空気は電波発言で綺麗さっぱり霧散しちまったけれども。
「……帰るか」
「ええ、そうね」
「一回目の呪いが解呪されたからには、もう俺がヘタレても、死ぬことはないんだよな?」
「ふふっ、何を悠長なことを言っているの?
呪いは上書きされたのよ。制約を侵せば、あなたは全身から血を噴き出し、のたうちまわりながら息絶えるわ。
いえ、この呪いはもっと強力だから、想像を絶する苦しみがあなたを襲い、
それが何時間も続いた後でようやく死が訪れるのでしょうね」
怖ええ。
「ええ、本当に恐ろしい呪いよ」
瑠璃は悪戯っぽく笑んで、再び背伸びし、今度は俺の耳許に口を近づけて言った。
「だから精々、わたしを離さないことね」
360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 13:56:52.41 Eo9tPiFa0
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361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 14:01:11.18 /yj59s5O0
なんでよりによってクリスマス前にこの展開なんだよ殺す気か
362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 14:04:22.54 zNEkL7vFO
噛みしめた奥歯が砕けるのが先か
握りしめた拳が潰れるのが先か
363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 14:07:23.36 Cjj8USSkI
極めて悪い意味で頭がフットーしそうだ
364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 14:14:47.61 6bruxdXk0
家に帰ると、お袋はテーブルの椅子に座ってTVを眺め、
親父は一人掛のソファに座って新聞を読んでいた。
一見それは高坂家九時台の珍しくともなんともない光景のようで、
しかし同じ家に住む俺には、部屋に漂うピリピリとした緊張感が感じ取れた。
「ただいま」
「あら、お帰り、京介」
「………うむ」
挨拶を交わし、冷蔵庫へ。
常時備蓄されているはずの麦茶はどこにも見当たらず、
「麦茶、切れてんの?」
「買ってくるの忘れてたわ。今日は我慢して」
俺は仕方なしにコップに水道水を注いで喉を潤す。
ごく……ごく……。横目で伺った二人の様子は、明らかに普段と違っていた。
お袋はTVを見ているようで、ちらちらと壁時計を見ては溜息をついているし、
親父もさっきからずっと、新聞の同じページを読み続けていて、、
頭の中では全然別のことを考えていることがバレバレだった。
俺は三人掛のソファに腰掛け、あくまで顔はTVの方を向けたまま、
「桐乃は?」
親父の巌のような体が反応する。
「……知らん」
強い酒精の芳香が、つんと鼻の奥を刺した。
こりゃ相当飲んでんな。いや、お袋が飲ませたのか。
365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 14:30:02.73 xgDlEjp7O
老若男女問わず萌キャラだらけの俺妹世界において
高坂母の萌無さは貴重
いつまでもそのままで居て下さい
366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 14:37:14.53 6bruxdXk0
「あの子、今どこにいるか分からないのよ」
その一言に、この部屋に漂う嫌な空気の原因が凝縮されていた。
桐乃は見た目こそ派手だが、基本的に夜遊びはしない。
たまに帰りが遅くなるときは、必ず、今どこにいるのか・いつ帰るのか連絡して、お袋と親父を安心させていた。
「電話には出ないしメールも返さないし……どうしちゃったのかしら。
京介、あんた、桐乃の行き先に心当たりある?」
「いいや」
「そ。あんたたち最近、仲が良いみたいだったから、桐乃に何か聞いてるかと思ったんだけどね」
悄然と息を吐くお袋。なんだか一気に歳を取ったみたいだ。
そんなお袋の姿が見ていられなくて、
「桐乃の友達に電話してみるよ」
俺はリビングを出て、階段に腰掛け、携帯のフラップを開いた。
メモリからあやせを選び、通話ボタンを押す。
着拒されてませんように着拒されてませんように……!
神への祈りは通じたようで、
「……もしもし?」
よかったぁ~。
声色は依然とツンツンしているが、出てくれただけでも重畳だよ。
367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 14:37:26.92 89XBD/HqO
桐乃が男を…
いや何でもない
368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 14:48:47.78 HxI3ObK00
マイラブリーエンジェルあやせたんの登場か
369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:01:31.91 yYgfwGbCP
やっと桐乃のターンか
370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:02:05.26 CmpqM4ez0
悪いな、桐乃なら俺の隣(ry
371:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:05:12.42 6bruxdXk0
「あやせは今どこにいるんだ?」
「どこって……自分の部屋、ですけど……」
「そっか。じゃあ今あやせの隣に、桐乃いたりしねえかな?」
「いません」
ガクッ。これで望みの半分以上が断たれちまった。
あとは沙織に聞いて、それでダメだったら―。
「でも、少し前までは一緒でした」
「えっ!マジで!?」
「ちょっ……声が大きいです、お兄さん。今何時だと思ってるんですか?」
「す、すまん」
それから、何か言葉を選ぶような、言うのを躊躇うような微妙な間があって、
「……今日はお昼から撮影があって、
帰りに一緒に買い物をして、わたしの家で晩ご飯を食べて、
その後は、ずっとわたしの部屋でお喋りしてたんです」
はあぁぁぁ。なんだよ。フツーに友達と遊んでただけかよ。
あー、心配して損した。早くお袋と親父に話して安心させてやらねえと。
「で、今桐乃はこっちに帰ってきてるのか?」
「はい。夜道は危ないから、お母さんが車を出してくれて……」
タイミング良く、家の前に車が止まる気配がする。
「ちょうど着いたみたいだ」
372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:22:55.13 GeI+wmnF0
しえん
373:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:23:24.99 6bruxdXk0
「そうですか」
「こんな時間に電話して悪かったな」
「いえ……」
「じゃあ、切るぜ」
名残惜しいが、もうあと十秒もしないうちに、桐乃が玄関の扉を開く。
あやせは無言で通話からフェードアウトするかと思いきや、焦燥を滲ませた声で、
「………待って下さい」
「なんだよ。おやすみの挨拶か?」
「ち、違いますっ!変な期待はしないで下さいと前に言ったじゃないですか。
永遠の眠りに就かせますよ?」
ええぇぇ。なんで「おやすみ」を言ってもらえると思ったくらいで永眠させられなくちゃならねえの!?
仲の良い友達同士ならごく当たり前の遣り取りですよね?
「わ、わたしはお兄さんと仲良くなった覚えはありませんから。
あのですね……わたしがお兄さんに言いたかったのは……その……桐乃に……」
「はあ?」
声が小さすぎて聞き取れねえよ。
「もっと……、優しく―」
そのとき玄関の扉が開いて、桐乃が姿を現した。
すまんあやせ、また今度聞くからよ。
心の中で謝り、携帯を折りたたんでポケットに入れる。
俺は階段から腰を上げて、のろのろと靴を脱いでいる桐乃に言ってやった。
「おかえり」
374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:47:52.61 6bruxdXk0
桐乃は無言で俺の前にやってくると、光彩の失せた瞳で俺を見つめ、
「"こんなところで何してんの?"」
「何って、お前が帰ってくるのを待ってたんだよ」
「ふぅん、そう。……"待ってたんだ"……」
独り言のように呟き、
「邪魔。どいて」
そのまま隣を通り過ぎようとする。
「おい、待てよ」
手を掴んだら、
「気安く触んないでよ!」
もの凄い剣幕で振り払われた。
でも、退かねえ。掴み直して、振り向かせる。
「お袋や親父に心配かけて、ごめんなさいの一言もねえのかよ」
「………ッ」
桐乃は憎悪を宿した目で俺を睨み付け、
「分かったから、手、離して」
大人しくリビングに向かう。俺は特に深く考えずに、その後に付いていった。
375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:48:30.72 29F4pjhRP
…ゴクリ
376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:50:46.72 zNEkL7vFO
そこは自分も心配したって言えよ……!
377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:56:34.82 6bruxdXk0
今から思えば、俺の第六感は予感していたのかもしれない。
その時の桐乃がお袋や親父に会えばマズイなことになる、と。
事実、俺はリビングに通ずるドアを開けて間もなく、
なぜ階段で桐乃と別れてからすぐに自室に籠もり、
ヘッドホンを装着して大音量の音楽を流さなかったのかと後悔することになった。
所用
一時間以内に戻る
378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:58:54.14 CmpqM4ez0
あああああっ
379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 15:58:56.34 JQFVQAQc0
俺の息子が勃起を維持している間に早くするんだ
380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 16:00:24.51 iTV5JlQS0
うんこか
381:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 16:14:17.04 /yj59s5O0
おい俺の体内時計で一時間過ぎた
382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 16:16:47.61 zNEkL7vFO
俺の体感時間では既に年が明けた
383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 16:45:51.63 xgDlEjp7O
あれから一年と三カ月が経った
384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 16:46:32.05 o5WqvU+50
俺たちは精神と時の部屋に閉じ込められたのだった…
385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 16:51:38.35 89XBD/HqO
俺もうんこから帰還したぜ
386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:12:15.06 UF/orDhrO
一万年と二千年前から黒猫を愛してる
387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:12:24.60 Cjj8USSkI
あのぉ~お時間なんですケドぉ~ちょいいスか?
388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:17:16.06 q798NYZ90
もう一つの俺妹スレ落ちてた...よかった。
こっちは全力支援
389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:25:49.63 xgDlEjp7O
アニメとこのSSとを埋めるために
今日4~7巻を買ってきて読んじまった
>>1に僅かでもマージンが行けばいいのに
390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:35:07.84 6bruxdXk0
「心配かけて、ごめんなさい」
第一声、桐乃は素直に謝った。
娘の姿を認めるやいなや、お袋は曇らせていた顔をパッと明るくして、
「もう、どこに行ってたのよ?連絡もしないで」
「あやせのところ。連絡しなかったのは……忘れてただけ」
「携帯に電話したのは知ってる?」
「電池切れちゃってて、見てない」
どうして新垣さんのお家の電話を借りなかったのか、とか、
四六時中携帯を弄ってる桐乃が電池切れを放置しておくわけがない、とか、
色々言いたかったことはあるだろうに、お袋はうん、うんと頷いて、
「お腹はどう?空いてる?」
「ううん。晩ご飯食べさせてもらったから」
「そう……」
途切れる会話。俯く桐乃。気まずいってもんじゃねえ。
それまでアクションを起こさなかった親父が、静かに新聞を畳み、ガラステーブルの上に置いた。
お袋は場を和ませようとするかのように、乾いた笑い声を上げて、
「あ、そうそう。桐乃聞いて?
あと一時間経っても帰ってこなかったら、
お父さん、自分の職場に娘の捜索願出すトコだったのよ?」
391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:37:30.62 ImWzz2D40
きたー
392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:37:50.10 oMDXFNZF0
支援
393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:38:05.35 +jrWaUNpO
あやせの家庭教師とこのSS読んだ
すごく面白い
1のオリジナルも読んでみたい(^-^)
394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:52:08.37 kQ1m+X5X0
援
395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 17:59:42.46 6bruxdXk0
「あはっ……おかしいね、それ……」
ぎこちなく応じる桐乃。
「マジかよ、親父……恥ずかしすぎんだろ……」
茶番だと理解しながら、俺もそれに乗っかる。
でも親父の目は、ちっとも笑っちゃいなかった。
自分をネタにされて怒ってるわけじゃない。
ただ、娘の不可解な行動のワケを、うやむやにする気がないだけで。
「桐乃」
地底から響くような声がした。
「な、なに?」
「なぜこんな時間まで、誰にも連絡を入れず遊び回っていた?」
「だ、だから……それは……ただ、忘れててただけで……携帯も電池切れちゃってたし」
とお袋に言った言葉をリピートする桐乃。
「嘘を言うな」
「……ッ、勝手に決めつけないでよ!」
「決めつけているのではない」
親父はよくできた酒豪だ。
自分が酩酊する酒量を知っていて、それ以上は決して呑もうとしないし、
事実、俺はこの人が会話もままならないほど泥酔したところを見たことがない。
つまり何が言いたいかというと、……いくら親父の体にアルコールが回ろうが、
犯罪者相手に培われた洞察眼は健在で、桐乃が真実を吐かされるのは時間の問題だってことだ。
396:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:16:44.69 xgDlEjp7O
星炎
397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:25:34.63 gTWeWEzzP
ほしゅのあき
398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:29:15.05 6bruxdXk0
「さっき、新垣さんの家にいた、と言ったな。ご両親は家にいたのか」
「……いたケド……それが何?」
「お前は晩ご飯をご馳走になる前に、その旨を自宅に連絡するよう言われなかったのか?」
親父の言うことはもっともだ。
桐乃は下唇を噛み、スカートの前で絡めた両手をぎゅっと握りしめて、
「き、聞かれなかった」
「……そうか」
親父は眼鏡のレンズ越しに、鋭い眼光を桐乃に向けて言った。
「ならば新垣さんのご両親に、桐乃がご馳走になったお礼を兼ねて、
今お前が言った言葉が真実かどうか尋ねても問題はないな」
終わった。
桐乃の狼狽ぶりを見れば、桐乃が嘘を吐いていることは明らかだった。
コイツはあやせの両親に「お母さんとお父さんは揃って家を空けているんです」とかなんとか言って、
家に連絡する必要はないと思わせたに違いない。
親父はお袋に、電話の子機を取るように言った。
長年連れ添ったお袋は、こうなった親父がテコでも折れないことを知っている。
でも俺は、コイツが……桐乃が一方的に言い負かされて、言いたくないことを無理矢理吐かされるところなんて見たくなかった。
そりゃ俺だって気になるよ。
『なんで人に心配をかけるようなことをした?』
『こうしてこっぴどく叱られることは、分かってたはずだよな?』
問い詰められるモンなら、問い詰めてやりてえ。
でもさ、こんな顔してる桐乃に……今にも泣きそうになってる可愛い妹に、そんな真似できるワケねえだろうが。
「もういいじゃねえか、親父」
399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:33:02.78 zZdhXm+T0
shien
400:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:33:30.47 zNEkL7vFO
他ならぬ京介がフォロー入れるとか死人に鞭打つも同然だな……。
401:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:35:07.01 xgDlEjp7O
親父と京介マジコンビプレー
402:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:35:25.66 kQ1m+X5X0
稲村シェーン→稲村支援→支援
403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:48:53.31 gTWeWEzzP
支援がshine しね になりかけたお;;
404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:57:45.67 6bruxdXk0
気づけば、お袋の手から子機をもぎとっていたよ。
親父の極道ヅラが俺を見据える。
正直言って、チビりそうになったね。昔の俺、スゲェよ。
こんな化けモン相手に、胸ぐら掴んで説教かまそうって気になれたな。
「京介、これはお前が口を挟むことではない」
「桐乃が無事に帰ってきたんだ。今日のところは、それでいいだろ」
笑いそうになる膝に力を込めて、親父の前に立ちはだかる。
今の俺は知っている。
ありえねえくらい頑固で、ありえねえくらい堅物の親父だけどさ、
必死に訴えかけりゃあ、伝わるモンはあるんだ。
「電話を寄越せ」
「嫌だね」
これがあの日の再現に近いことは、俺もあんたも分かってるはずだよな。
いいか、俺は折れねえぞ―と固く子機を握りしめたのも束の間、
親父は一切無駄のない挙止で俺の服を引き寄せ、ソファの上に引き倒した。
さすが、柔道有段者。勝てねえ。
ガラステーブルや床を避けてくれたのは、親父のささやかな優しさの表れか、と天井を見つめながら思う。
405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:58:05.65 IWJPBLPa0
>>403
お前輝いてるよ
406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 18:59:36.23 6bruxdXk0
飯
現在7/10
407:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:04:13.96 q798NYZ90
待~つ~わ
408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:06:28.16 JQFVQAQc0
桐乃の舌をペロペロしたい
409:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:08:16.93 Uxkn7kdV0
桐乃に泣きながらデレられたい
410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:16:41.47 gTWeWEzzP
前半中盤後半の後半に差し掛かってるのか。うひひ
411:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:16:59.87 6bruxdXk0
>>404 訂正
こんな化けモン相手に、胸ぐら掴んで説教かまそうって気になれたな。 ×
こんな化けモン相手に、よく胸ぐら掴んで説教かまそうなんて気になれたな。 ○
これがあの日の再現に近いことは、俺もあんたも分かってるはずだよな。 ×
これがあの日の再現に近いことは、あんたも分かってるはずだよな。 ○
このミスは酷い
412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:19:44.78 JQFVQAQc0
嗚咽を洩らす桐乃を抱きしめて押し倒したい
413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:28:54.45 ImWzz2D40
もう7/10か…
414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:34:34.65 6bruxdXk0
親父の手が、俺の子機を握りしめている方の手に伸びる。
渡してたまるかよ。
指が全部剥がされる前に、俺はもう片方の手で、親父の胸ぐらを引き寄せた。
「何、ムキになってんだよ」
「………なんだと?」
「どうして桐乃のことを信じてやれねえんだよ」
「なっ」
親父の鬼の形相が、ふっと真顔に戻り―。
「もうっ、やめてよっ!」
耳をつんざくような桐乃の絶叫が、部屋に響き渡った。
パサリと垂れた前髪の内から、透明の雫が落ちる。
「なんであたしのことで、兄貴とお父さんが喧嘩してんの……馬鹿じゃん……?
あたし、もう十五だよ……?あたしがどこに出かけようが、いつ家に帰ってこようが、あたしの勝手でしょっ……!」
リビングを飛び出す桐乃。
「待ちなさい!」
慌ててその背中を追うお袋。
「…………」
「…………」
後に残された俺と親父は、至近距離でお互いの顔を見つめ合い、同時に顔を逸らす。
ソファに仰向けになって、眼を瞑った。火照っていた頭が、急速に冷めていくのが分かる。
415:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:47:24.91 JQFVQAQc0
ぶっちゃけイブでも桐乃の妄想してたら全然寂しくないわ
マジで
いや、マジで
416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:47:33.25 xBOoyBcA0
>後に残された俺と親父は、至近距離でお互いの顔を見つめ合い、同時に顔を逸らす。
ちょっと可愛いとか思っちまった俺はもう駄目かもしれん……
417:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:50:05.84 rZlAjqD10
うん。それはダメだと思うよ。
418:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:50:13.43 zNEkL7vFO
>>416
瀬名ちゃん可愛いよ、瀬名ちゃんは悪くないよ。
419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:54:04.34 GlUWJp43O
投下が妙に遅いのは名瀬
420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:55:20.65 JQFVQAQc0
所で腐女子はレイプされたらどうなんの?
421:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 19:55:57.91 pO5YqZJgP
>>419
書き溜めてないから
422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:02:27.23 6bruxdXk0
どっかと一人掛のソファに座り込んだ親父に、もはやあやせ家に電話する気は残っていないようだった。
静まり返った室内に、壁時計が時を刻む音が、やけに大きく響く。
「…………………………すまなかった」
へ?親父、今なんつった?
あー、分かった。幻聴か。
最近寝不足だったところに、体引っ繰り返されて脳味噌揺らされりゃ、幻聴がしてもおかしくねえわ。
「だから、すまなかったと言っている。
さっきは、桐乃を前後不覚に叱りつけた俺に非があった」
飛び起きたね。え……何……親父、ガチで俺に謝ってんの?
これ、夢じゃねえよな?現実だよな?
何も言わず独酌する親父。
哀愁漂うその姿を見ていると、急激に申し訳なさが募ってきて、
「俺も……さっきは、偉そうな口利いて悪かったよ」
「本当だ、このバカ息子が。
次に楯突いたときは、公妨で鑑別所送りにしてやる」
「それはマジで勘弁してください」
俺は言葉を選んで、親父に語りかけた。
「桐乃のことが心配な親父の気持ちは……よく分かるよ」
あいつが日本に帰ってきて、内心喜んでいた矢先に、
あいつが彼氏を連れてきて……まあ、結局それは無かったことになったんだけど……
親父に娘を失う恐怖を植え付けるには、十分すぎる出来事で。
娘の交友関係に必要以上に敏感になるのも、無理はねえと思う。
423:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:18:23.97 GeI+wmnF0
しえん
424:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:24:05.03 tkO9H7Tg0
④
425:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:28:59.73 gTWeWEzzP
どっかと? どかっとかな?
ボキャブラリー少ない俺と、書き主さんの豊富な語彙力じゃ俺がおかしいかもしれん
426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:29:02.49 /yj59s5O0
親父(´;ω;`)
427:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:30:41.85 KSXa1hYl0
書き手のこと好きになったかも(恋愛感情的に)
俺、男だけど
428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:32:07.93 zNEkL7vFO
>>425
“どっかと座る”てのは別に変じゃないよ。
“すっくと立つ”なんて言い回しもあるし。
429:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:37:02.84 89XBD/HqO
>>425
おい
それじゃ"ぼっき"は"ぼきっ"じゃないとおかしいだろ
430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:37:43.73 6bruxdXk0
でもさ。御鏡が家に来たときの話を蒸し返すつもりはねえけど、
「あいつは俺や親父が思ってるより、ずっと大人なだよ。
あいつが何も言わずにこんな時間まで遊びに出てたことには、
きちんとした理由があって、それを親父に言えなかったのにも、それなりの理由があって……。
その理由をハナからやましいことだと決めつけて、頭ごなしに叱るのはどうかと思うんだよ」
「では、もしも桐乃が嘘をついた理由が、男との逢い引きを隠すためだったとしたら、どうするのだ?
都合よく騙され、手をこまねいて見ていろと言うのか?」
「そうだよ」
「なっ……そんな馬鹿な話があるか!」
カッと両眼を見開き、怒りを露わにする親父。
そんなに怖さを感じなくなったのは、耐性が出来てきたからかもしれねえな。
「もしも桐乃に、マジで好きな男が出来たらさ、ぜってぇ家に連れてくるよ。
この前みてえにさ……。親父もあいつの性格知ってるだろ?
最初は隠せてても、そのうち我慢できなくなるに決まってんだ。
んでもって俺たちの役目は……、その時に桐乃の彼氏がどんな奴か、
桐乃を本当に幸せにできるのか、見極めてやることだと思うんだよ」
親父は水面に顔を出したカバみたいに、むふぅ、と荒い鼻息を吐いて、
「………ふっ」
笑った?親父が?
おいおいおいおい、今日の親父はどうしちまったんだよ。
手近にカメラが無いのが悔やまれるね。
親父の純朴な笑顔なんて、ガキの頃に見た以来だよ。
431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:40:50.91 l4/QmymiO
親父「ぬふぅ」
432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:44:05.58 kQ1m+X5X0
(すんま)しぇーん
433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:47:33.87 GlUWJp43O
いいおやじ わるいおやじ そんなのひとのかって
やはりおやじは萌えるな
434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 20:55:00.97 6bruxdXk0
「お前はよくできたバカ息子だな」
誉められてるのか貶されてるのか分からねえよ、それじゃ。
逸らしていた視線を戻すと、親父の顔は元の仏頂面に戻っていた。
俺は腰を上げて、部屋に戻ることにする。
「勉強してくる」
リビングのドアに手を掛けたその時、背中に声がかかった。
「待て、京介」
「……?」
「俺には、最近、桐乃の考えていることが分からん」
今までは分かっていたような口ぶりだな、と言えば顔面に鉄拳が飛んでくるのは自明の理、
「へえ」
と無難に相づちを打つ。
「桐乃に歳が近いお前の方が、桐乃の機微を理解してやれることも多いだろう」
「さあ、どうだろうな」
「………任せたぞ」
任されても困るっつうの。
俺は今度こそリビングを出かけて、言い忘れていたことを思い出した。
435:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 21:07:05.32 GlUWJp43O
支援
436:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 21:08:20.27 JQFVQAQc0
泣いてる桐乃をぎゅっと抱きしめてベロチューしたい
437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 21:09:11.06 FT4r5jZD0
前スレから読んで追い付いた
今まで黒猫大好きだったけどきりの大好きになってしもうた
黒猫ときょうすけの恋愛シーンだとニヤニヤできなくなってしもうたぞ・・・・
438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/12/23 21:14:27.67 6bruxdXk0
「親父」
「なんだ?」
「彼女が出来たんだ。また今度紹介する」
親父はぽかんと口を開けていたが、
やがて色んな感情を綯い交ぜにしたような顔になり、くいっと酒を煽ると、
「……そうか」
と呟いた。え、反応それだけ?
「自室で勉強するのだろう?早く行け」
すげない言葉に背中を押され、リビングを出る。
ま、こんなモンだよな。
可愛がってる桐乃と違って、出来の悪い長男に彼女が出来ようが出来まいが、親父の関心事にはなり得ないんだろうよ……。
親父が詮索してこなかった理由は他にあるって?
分かってるさ、それくらい。
風呂