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悪性症候群(あくせいしょうこうぐん、仏: Syndrome Malin、英: Neuroleptic Malignant Syndrome)は、向精神薬の重篤な副作用である。麻酔薬の副作用として表れる悪性高熱症と症状が類似しているが、別の疾患である。
ブチロフェノン系、フェノチアジン系などの定型抗精神病薬のほか、抗うつ薬、炭酸リチウムなどのさまざまな向精神薬によって生ずる。また、アマンタジンなどの抗パーキンソン薬の突然の服用中止によって発症することもある。
症状 [編集]
無動、寡黙、筋固縮、高熱、意識障害などの症状が現れる。
機序 [編集]
ドパミンD2受容体の遮断が関係している。
検査 [編集]
血液検査
筋肉の傷害に伴ないクレアチニンキナーゼ(CK,CPK)の上昇がみられ、特にCKアイソザイムではMM分画の増加が認められる。
LDH、GOT、白血球数やCRPが上昇することもある。
治療 [編集]
ダントロレンナトリウムの内服、注射を行う。
研究 [編集]
NMSの病態について複数の説があり未だ決着はついていない。[1] 悪性高熱症との比較の点からも研究が進められている。[2]
主な説として以下のものがある。
ドーパミン受容体遮断仮説
ドーパミン・セロトニン不均衡説
カテコラミン異常説(ドーパミン・ノルアドレナリン不均衡説)
骨格筋異常説
ドーパミン受容体遮断仮説では、精神病治療薬が神経伝達に関与しているD2受容体を遮断することにより、
ドーパミン活性を顕著に減少させると考えられている。近年の研究では、症状に対する遺伝的要素が示されている。[3]
カテコラミン異常説では、交感神経細胞中のカルシウム制御タンパク質の欠陥がNMSの発症を促すと考えられ、
この疾患を悪性高熱症の神経原性の形態としてとらえる。[4]