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アスペルガー症候群(アスペルガーしょうこうぐん、Asperger syndrome: AS)は、興味・関心やコミュニケーションに
ついて特異であるものの、知的障害がみられない発達障害のことである。「知的障害がない自閉症」として扱われることも多いが、
公的な文書においては、自閉症とは区分して取り扱われていることが多い。精神医学において頻用される
アメリカ精神医学会の診断基準 (DSM-IV-TR) ではアスペルガー障害と呼ぶ。
対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力、すなわち心の理論の障害が原因の1つと考えられている。
特定の分野への強いこだわりを示したり、運動機能の軽度な障害も見られたりする。
しかし、カナータイプ(伝統的な自閉症とされているもの)に見られるような言語障害は、比較的少ない。
歴史
1944年、オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガー(Hans Asperger)によって初めて報告されたが、
第二次世界大戦のため、その論文は戦勝国側では注目されていなかった。
1981年、イギリスの医師ローナ・ウィング(Lorna Wing)がアスペルガー症候群の発見を紹介[1]。
1989年、社団法人日本自閉症協会設立
1990年代になり世界中で徐々に知られるようになった。しかし、日本ではドイツ精神医学の影響が強かったことから、
ローナ・ウィングの紹介以前に知られていた[2]。
1992年、世界保健機関(WHO)の「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」に診断基準が初めて掲載される(ICD-10)。
1994年、アメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計の手引き」に診断基準が初めて掲載される(DSM-IV)。
2005年、発達障害者支援法施行
2006年、障害者自立支援法施行
発症の原因については自閉症#原因を参照のこと。近年、脳の先天的な機能障害と理解されるようになった。