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文化的な観点から考察した日本における社会復帰への障害 [編集]
日本においては先輩・後輩という特殊な上下関係が、引きこもりの社会復帰を難しくする因子である。
日本においては学校生活や部活動、社会生活等をつうじて、年上は年下に尊敬されるべき態度をとることが暗黙の了解であり、
年下は年上を敬わなければならない。こうした意識の撤廃は、教育をつうじた日本の社会通念の転覆でも起こらない限り
不可能であることは自明の理である。日本の特殊な伝統・社会通念と、価値観が多様化した現代の高度情報化社会との大幅なずれが、
欧米に比して日本の引きこもり率が抜きんでている原因の一つである可能性が高い(ただし「状況」で述べられているように
欧米においても近年増加傾向にあることは確かなようであり、また、単に統計的な詳細調査がなされていないことや、
もともと人間関係が希薄な社会文化の場合には引きこもりの存在に気づきにくいことなども理由として考えられ得る)。
なお儒教思想のない欧米社会では、学校における飛び級制度からもうかがえるように、年上・年下における予定調和的な役割分担はない。
学校であろうと、職場であろうと、年齢が30才離れていようと、最初の自己紹介をすませばファーストネームで呼びあうのが
一般的な社会通念である。こうした比較文化論的な観点からして、少なくとも欧米社会においては、
前述の日本における固有の障壁は存在しないといえる。
引きこもり脱却支援施設・施策 [編集]
広義のNPOとして、例えば東京で活動をしているたんぽぽ広場やPCE、COLORSのような引きこもりから脱却するための
支援施設がフリースクールとして存在している。相手の家に行って交渉するというレンタルお姉さん、レンタルお兄さん、
引きこもり対象者を旅行に連れ出し引きこもりから脱却させる旅行療法という施策も行われている。