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行動にあらわれる症状 [編集]
ヒト以外の動物においては、精神症状は行動を介して発現する。ヒトの場合、精神症状を評価する場合には言語を重視しがちであるが、
ヒトにおいても精神と行動は密接に関連している。例えば、典型的なうつ病では、摂食、排泄、睡眠、性行為などの基本的機能が障害される。
また別の疾患では暴力、多量飲酒などの衝動性として現れることもある。他にも以下のようなものがある。
摂食行動の障害として、うつ状態における食欲低下がまず挙げられるが、摂食障害では拒食や過食などの食行動の異常がみられる。
睡眠の障害としては不眠(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒など)、過眠、睡眠リズムの障害などがある。
性の障害として、性欲低下、性交疼痛症、陰萎などのほか、性対象の異常(自己性愛、小児性愛、フェチなど)、
性目標の異常(露出症、窃視症、サディズム、マゾヒズム)などがある。
精神疾患 [編集]
以下の(Fxx)分類はWHO国際疾病分類第10版(ICD-10)に基づく。
症状性を含む器質性精神障害 F0(F00-F09) [編集]
痴呆性疾患 (F00-F03)、コルサコフ症候群、頭部外傷後遺症など、脳の大きな(=肉眼で分かるほど)病変による精神疾患のことをさす。
精神作用物質使用による精神および行動の障害 F1(F10-F19) [編集]
アルコール (F10)、アヘン (F11)、大麻 (F12)、鎮静薬または催眠薬 (F13)、コカイン (F14)、覚醒剤・カフェイン (F15)、
幻覚薬 (F16)、タバコ (F17)、揮発性溶剤 (F18)などの精神作用物質に関連した精神疾患をさす。依存症、乱用、中毒などに分けられる。
アルコール依存症、薬物依存症などがある。