09/10/08 21:08:45 WfSPH94r0
だけど、Tさんは可愛い可愛い、と褒めてくれ、コスプレという世界があることを教えてくれた。
コスプレ界で生きていくのに大事な人脈、衣装、すべて用意してくれた。
そこで初めて、奈津巳は自分の魅力に気がつけた。
だけどある日Tさんと別れを告げ、新しく出会った男性-今の主人-とお付き合いするようになった。
付き合って数ヶ月目、リスカする私に主人は言った。
「リスカは何も解決にならない。」
わかってる。
そんなことわかってるんだから。
その場しのぎの逃げも許されないの?
私は困惑した。
答えはなかなか見つからない。
見つかるはずもない、だだっ広い海のようなものなのだから。
いつしか芸能界からのオファーがあり、グラビアモデルの誘いを受けた。
だけど私は「はい、どうぞ」とすぐ水着になれるだけの体系をもちあわせてなかった。
つまるところ、痩せないとダメってやつだ。
それから私はダイエットを始めた。
過激なダイエットで、口にするのは蒟蒻と水のみ。
無理がたたって、摂食障害になってしまった。
食べては吐くというものだが、食べる量も半端ない。
普通の人の3~4人前は食べるのだ。
そしてそれをすべて吐く。