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そしてその貢ぎに貢いだ男との間に残ったものは、借金。
どうすることもできない母。
そこで、奈津巳の父が登場する。
自己破産というものがあると、母に教え、無事自己破産が済み。
一緒に住むようになった。
体もなんども重ねただろう。
いつしか、母が24歳のとき、私、奈津巳を身篭った。
そして、母も青木から品川に名字が変わる。
幸せな人生だっただろう、この頃は。
だが、100人に1人はなるという分裂病になってしまったのだ。
このころはまだ「統合失調」という言葉はなかった。
分裂病と呼ばれていて、2000年を過ぎたあたりに「統合失調」と名前が変わった。
そのため、分裂病は「精神病者」「キチガイ」などと色々差別された。
社宅に住んでいた為、母の病気を隠すのが大変なようにみえていたのだ。
私は子供心ながらに、幻聴と会話している母親を忘れられない。
それは普通の姿とは到底かけ離れていた。
母親はにこにこと上機嫌で誰もいない空間に話かけているのだ。
おかしい、そう感じていた。
やがて父と母は離婚した。
理由は性の不一致らしいが、元々性的接触があったように見えなかったのだが・・・。
私が小学校3年生のときだった。
私は泣きじゃくる母親になにもできず、一緒に泣くだけだった。
泣いた母親を見たのは私が7歳の時に母親のお財布からお金を盗んだ時以来のことだった。
心がものすごく痛んだ。
どうすれば母は笑ってくれるだろうか。