09/04/01 06:17:35 Fv0+ocnN0
ただし、彼女を幸せにできないことは分かっていた。2年目に俺の別居関係を質問され、上がる可能性を4年目に相談されたことがある。俺は、彼女が上がったらきれいに忘れると、身を切る思いで断言した。
6年目のある日、彼女が本当に何も言わず姿を消したのは、衝撃だった。しかし、彼女は、理想の女性を最後まで演じ切ってくれたのだと思う。彼女は、惜しまず与えて、わずかしか受け取らなかった。
人間は捨てたものではない。客と嬢の間にも一期一会はあると思う。男女間の信頼は、交際・結婚に至るだけが、唯一ではないと思う。
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』では、カンダタは一匹の蜘蛛を助けたことで天国への糸を手にする。ボタンを掛け違えた俺は地獄に落ちるだろうが、一匹の蜘蛛になって、嬢が天国に行くのを後押したい。
長文すまん。