08/11/16 08:34:48 WvWucLBA0
>>90
ススキノの喧騒と裏腹に、どこか寂しげなちょんの間通り。時間が早いせいか、シャッターを開けていない店もある。教会裏一帯の店は、
女の子の貸し借りが頻繁に行われている。横のつながりも密接で、客情報も交換しあいリスク管理に役立てている。飾り窓の向こうから、
例の店のママが手招きする。店に入るや否や、「ママ、本当に元アイドルのコだろうね」と念を押すと、「元アイドル？ああ、○○ちゃんね、
ちゃんと来ているから安心しな」と言って電話をかけた。５分もしないうちに、その元アイドルがやってきた。昨日、一昨日と、すぐ隣の店で
何度も顔を合わせた女の子が、そこにいた。「ママ、話が違うじゃない。どこが元アイドルなのさ」と訴えると、ママは大声になって開き直った。
「何いってんの、うちらの間じゃ、このコが一番のアイドルなんだ。元どころか、現役の○○会館（この店が入ってるビル）のアイドルなんだ。」
早速、３０分料金１万円を払って、近くのホテルに急行することにした。1万円を支払い際に、「ママ、領収書って出してもらえるの？」と尋ねた。
ママはカウンターの引き出しからズラリと領収書の束を取り出し、「どれで切る？」とあっさり領収書を切ってくれた。その束の中には、
もちろんこの店の領収書も含まれている。しかし、どこから集めてきたのか、こことは全く関係のないススキノのクラブや、郊外の居酒屋の
領収書まで豊富に揃えられ、客の要望に沿って領収書を選択するという。金を支払い領収書をもらい終わると、ママが「早く行け」とＧＯサイン。
店を出て、女の子に誘われるまま、数十メートル先のホテルに歩いて行く。「違うホテルじゃ駄目なの」と女の子に尋ねると、「ママが
あそこのホテルと約束してるみたい。何回利用したら幾らかバックしてくれるみたい。だからママが絶対あそこを使いなさいって」
時刻は８時ちょっと過ぎ、まだまだ辺りは薄暗い。ホテル手前にある某酒卸店では、配送車でごった返している。実はその酒卸店には、
知り合いが何人かいる。見つかったらどうしよう。その前を通るときは、必死に顔を隠しながら、うつむきかげんに終始した。それでも、
配送員の冷ややかな視線が痛いほど突き刺さる。この連れ出しスナックを利用するなら、早い時間は止めといた方がいい。