08/11/30 18:52:54 DEutRlccO
巨額の報酬を手にした者が多かった。証券化物件の登記は、信託登記という特殊な登記を
行うのですが、これは難解な登記で主に最先端の実務を経験した若手の先生が担当していた。
私が知る若手司法書士は35歳の若さで個人年収がなんと5000万円を超えていた。バブル状態でした。
不動産が最先端の金融商品に化けてこれが世界に流通していく。不動産と金融が更に密接に
結合した。ラブホテル物件も証券化の格好のターゲットになった。そして例のサブプライム問題
の発生です。債券や証券化商品は総崩れとなり大打撃を受けたのです。結果として
不動産建設業界も大ヤケドをおうというメカニズムです。以上3つの要因に景気減速が重なり
複合的な諸作用の結果、今日の苦境に陥ってしまったのですね。単なる景気悪化が原因では
ないところに不動産建設業界が直面した問題の深刻さがあります。とりわけ上記の3つ目、
金融との連結化は非常に厄介ですね。最終的にいくらの損失を被るかは見当もつかない。
まだまだ序の口で一層の混乱は先の話だからです。私は姉歯事件のあとの前記建築基準法改正。
一昨年でしたかね。当時すでに今の状況を予測しておりました。建設、不動産はもともと
資金繰りがきつい業界です。他業界より約束手形の使用量・流通量が極めて多く、
業界内部の間で手形の裏書き(保証人になるのと同じ)や割引、融通手形発行など複雑に絡み合っている。
ですから、ある1社が倒産すれば、その倒産会社の手形を保証していた同業者や下請などが
ドミノ式に次から次へと倒産していく。建設業界で連鎖倒産が多いのは以上のような財務に関する実態があるからです。