08/09/23 00:29:38 iJBHut2B0
「2ちゃんねるでしょ。知ってます。厨房の集まり。みんなクズだよ…」。
薄暗い部屋の中央でうずくまる1は、そうつぶやいた。
我々が1の自宅を訪れた時も、1はPCのモニタから決して目を離そうとはしなかった。
1の母はいう。
「『勉強しなさい』だとか、そういう説教めいたことは一切、いった覚えはないんです。
私は、いつもあの子の自主性を尊重してきたつもりです」。
その結果が奥さん、このスレなのですよ、とは到底いえなかった。他人とまともに会話を
交わすこともできず、孤独の闇に追い込まれた1はもはや、コミュニケーション能力不足
というレベルを超えて、すでに人格乖離障害に陥りかけている。その事実を、彼女はどう
受け止めているのか。
「あの子はとっても繊細なんです。だからあなたのような人が家に来ると、あの子は警戒
してしまうんです。だから、もう、出てってください…。お願いします…」。
これ以上、この家に留まってもムダだ。引き際に、我々は1に向かって、がんばれよ、と
声を掛けた。
「オマエモナー…」とつぶやく1。我々は、1を見殺しにしてしまったのだろうか。得体
の知れない罪悪感に襲われつつ、足早に帰路についた。